アドビは米国の小売り上位100社のうち80社での電子商取引(EC)を常時追跡している。売れ筋はゲーム機本体やゲームソフト、レゴ、バービー人形、ミニカーのホットウィール、コネクティッド機器(AirPods、Apple Watch、Amazon Echoなど)、サムスン電子のテレビ、HPのノートパソコンなどとなっている。
アドビ・デジタル・インサイツのディレクター、テイラー・シュライナーによると、今年のブラックフライデーは新型ゲーム機、スマートフォン、スマートデバイス、テレビといった例年売れる製品に加え、食品雑貨類や衣料品、酒など、以前は実店舗で購入されていた品物もよく買われているという。
アドビのデータから、今年のホリデーシーズン(11月1日〜12月31日)のオンライン販売に関して、これまでに判明している重要な数字を挙げておこう。
90億3000万ドル:ブラックフライデーのオンライン売上高。昨年は74億ドルだった。
51億ドル:感謝祭(11月26日)当日のオンラインショッピング支出額。前年から21.5%増えた。
39%:11月1〜27日にみられたスマートフォンでのオンラインショッピング額の伸び。
6.82%:ブラックフライデーに、ノートパソコンなどのデバイスで最終的に商品購入にいたった割合(コンバージョン率)。スマートフォンでは3.05%だった。
70%:ブラックフライデーの週末に配送される商品のうち、無料配送される分の割合の見通し。
52%:ブラックフライデーに店舗内やカーブサイドで受け取る注文の前年比増加率。
38%:ホリデーシーズンに、より規模の小さい小売業者で買い物するように努めていると答えた人の割合。すでにブラックフライデーからスモールビジネスサタデー(11月28日)にかけてこのトレンドが確認されている(こうした業者のブラックフライデーの売上高は10月の通常の日に比べ545%増えた)。
42%:ホリデーシーズンのオンラインショッピングのうち、11月1〜27日に済まされた分の割合(アドビは今年のホリデーシーズンのオンライン支出額を1890億ドルと予想しており、それに基づくもの)。
11月30日:アドビによると、サイバーマンデーの支出額は前年比15〜35%増の108億〜127億ドルと過去最大に膨らむ見通しだ。