以下に、動物好きにおすすめの日本国内の旅先を5つ紹介する。
(編集注:新型コロナウイルス流行により旅行で生じ得る問題はしっかり考慮し、旅の計画を立てる前に保健当局のガイドラインを調べておくこと)
1. 田代島(猫の島)
宮城県の田代島は、猫好きにとっては天国のような小島だ。養蚕業が栄えていたころ、蚕へのネズミの被害を防ぐために多くの猫が持ち込まれた。養蚕業が衰退した後も島を守る猫は増え続け、島には100匹以上が暮らしている。島を訪れると、すぐに多くの猫に囲まれる。訪問の際には、猫が祭られている美与利大明神を必ず訪れよう。
2. 釧路湿原国立公園
北海道の東端に広がる約270平方キロメートルの同公園は、国内最大の湿原を有する。珍しい植物や昆虫、両生類など多くの生物が生息しているが、最も貴重なのはタンチョウだ。タンチョウはかつて、日本では絶滅したと考えられていたが、20世紀の熱心な保護活動により、個体数は大きく回復した。湿原にはさまざまな鳥が観察でき、年間を通して国内外から訪問者が集まっている。
3. 石垣やいま村
沖縄県の石垣島に旅行する際には、石垣やいま村を必ず訪れるようにしよう。時が止まったようなこの小さな村には、築100年の古民家が並び、地元の伝統や文化を垣間見ることができる。動物好きの心を射止めるのは、村で飼育されているリスザルだ。南米原産のリスザルは一見害がないが、そのかわいらしい顔にだまされてはいけない。油断していると携帯電話や帽子を盗まれてしまうので、リスザルと触れ合うときには持ち物をしっかりつかむようにしよう。
4. 大久野島(うさぎの島)
瀬戸内海に浮かぶ広島県・大久野島には、美しい浜辺や興味深い歴史的建造物があるが、最大の目玉は島中を跳ね回るかわいらしい数百羽のうさぎたちだ。繁殖した経緯ははっきりしないが、うさぎたちは訪問者に慣れていて、訪問者を見つけると近づいて餌をねだってくる。また毒ガス資料館では、20世紀半ばにこの島で極秘に行われていた化学兵器製造についての暗い過去を知ることができる。
5. 金華山
宮城県にあるこの神聖な島は、歴史が8世紀までさかのぼる黄金山神社で有名だ。島にはほとんど人がいないが、訪問時には島に住む約500頭の鹿が出迎えてくれる。神の使いと考えられている島の鹿たちは人間をほとんど怖がらず、神社で一日中くつろいでいる姿が見られる。島の端まで行けば、ニホンザルも目にすることができるかもしれない。