今回の資金調達ラウンドについては、ブルームバーグが10月20日付の記事でいち早く報じており、20億ドル以上の評価額を持つFaireが、1億ドル以上の資金を調達する交渉に入ったとしていた。
Faireに対しては、既にYコンビネータ、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、フォアランナー・ベンチャーズ、コースラ・ベンチャーズ、ファウンダーズ・ファンドなどの投資会社が資金を投入しており、今回ここにDSTグローバル、D1キャピタル・パートナーズ、ノースウエスト・ベンチャー・パートナーズ、ドラゴニアが加わった。2017年の創業以来、Faireが調達した資金の総額は4億3900万ドルに達している。
Faireは、スクエアの元従業員4人が立ち上げたホールセール・マーケットプレイスだ。新しい商品の発見と仕入れを容易にする仕組み作りにより、アマゾンに対抗する小規模経営の小売業者の支援を目指している。
Faireを利用する大きなメリットは、売れなかった商品について60日以内であれば返品を受け付ける制度で、これが小売業者が新たな商品を仕入れる際のリスク軽減につながっている。同社はまた、環境に優しい商品や、手作りの品、Amazonで販売されていないアイテムなどが探せる検索機能も、小売業者向けに提供している。
Faireの創業者の1人で最高経営責任者(CEO)を務めるマックス・ローズ(Max Rhodes)は、直近の12カ月間で同社のビジネスは3倍以上に成長し、顧客基盤も2倍に膨らんだと語る。その結果、同社のマーケットプレイスで調達された商品の数は3500万以上に達し、ピーク時には1日で最高400万ドル相当の商品が動いたという。