iPhone 12シリーズの価格は、従来のモデルを大きく上回ると報じられているが、アップル関連のリーク情報で知られるApple Rumorsが、全モデルの価格の詳細を明らかにした。今年の新モデルには4つの製品ラインが用意されており、価格はストレージ容量に応じて異なっている。
Apple Rumorsがツイッターで開示した情報は次の通りだ。
iPhone 12 mini (5.4インチ):64GB (649ドル)、128GB (699ドル)、256GB (799ドル)
iPhone 12 (6.1インチ):64GB (749ドル)、128GB (799ドル)、256GB (899ドル)
iPhone 12 Pro (6.1インチ) :128GB (999ドル)、256GB (1099ドル)、512GB (1299ドル)
iPhone 12 Pro Max (6.7インチ) :128GB (1099ドル)、256GB (1199ドル)、512GB (1399ドル)
注目ポイントとしては2つがあげられる。まず第1は、iPhone 12 miniシリーズの全機種の価格がiPhone 11の同等機種の価格を50ドル下回っている一方で、iPhone 12シリーズの価格が50ドル上昇している点だ。
2点目は、iPhone 12 Proシリーズの256GBと512GBの価格が以前のモデルから50ドル引き下げられた一方で、最小ストレージ容量が以前の2倍の128GBに引き上げられた事だ。
総合的に見て、今年の新端末のバリューは高まっている。もちろんiPhoneは他のメーカーの端末と比べると安くはないが、今年の新端末は製造コストが高い5Gモデムを搭載しており、競合メーカーはみな5Gモデムの導入に際し大幅な値上げを行っている。
例にあげるとサムスンのGalaxy Note 20 UltraやS20 Ultraシリーズの最低価格はそれぞれ、1299ドルと1399ドルとなっている。つまり、アップルの5G端末の価格はスマホ業界の標準を大きく下回ることになる。
もちろん、この価格を実現するためにアップルは大きな妥協も行っている。その例としてあげられるのは、バッテリー容量の縮小や120Hzの高リフレッシュレートのディスプレイの採用中止、従来は付属品として同梱されていた純正イヤホンEarPodsや充電器の別売り化などだ。
EarPodsや充電器の同梱の廃止は、地球に優しい取り組みとしてアピール出来るかもしれないが、一部の消費者は不満に思うはずだ。
もちろん、iPhone 12シリーズには様々な魅力が盛り込まれており、デザインは刷新され、最先端のA14チップを搭載し、Proシリーズには新たにLiDARカメラも搭載される。
しかし、ここ数年でスマホ業界の価格競争はさらに激化しており、アップルのポジションも決して安泰とは言えない。今から数日後に迫った同社のイベントに大きな注目が注がれている。