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2020.07.19 12:00

意外に進化した新型トヨタ・ハリアーに乾杯

トヨタ 新型ハリアー

今回はそれが不思議なほど明らかだった。新型ハリアーに乗って、数百メートルを走っただけで、第一印象は「うお~、コイツはかなり良くなってきた」と感じたのだ。本格的なグローバルの戦略車だけあって、その完成度は見事だ。

ハリアーの走り、内装の質感、乗り心地、ハイブリッド・エンジンの性能、安全性はクラストップと言っても過言ではないだろう。1997年に登場したハリアーは、プレミアムなSUVのジャンルを築いた重要なモデルと言える。今でも、月販3000台ほど売れているトップモデルだ。今回、走りの面には一番感動したけど、その話をする前に、外観的な話をしよう。

ハリアー を横から見た写真

ハリアーは姉妹モデルとしてのRAV4と同様のプラットフォームを搭載しているけど、当然ながらボディは全然違う。

昨年の日本の最優秀車賞「日本COTY」を受賞したRAV4がゴツくてオフロード向けの外観なのに対して、ハリアーは流れる曲線を重視したエレガントなシルエット。リアでは出っ張るテールライトの立体的な形状が新鮮で美しいし、横顔の面の処理は上品。ところが、フロントのグリルやヘッドライト周りは丁寧な仕上がりになってはいるものの、グリルはテールほどインパクトがないし、保守的であまり新鮮味を感じない。すぐ老けると思うので、ノーズ部分は少し残念。

でも、インテリアは違う。内装の質感もかなりレベルが上がっている。視認性がよくて、ドライビング・ポジションが楽に取れる。インパネはスッキリしているし、今回のセンターコンソール、特にシフトノブ周り部分の奥深さが新しくて気持ちが良い。

ハリアー のインパネ部分の写真

また、女性のハートを掴むような「美」まで採用している。内装で使用しているレザーやステッチももちろんだけど、ダッシュボードの真ん中を平行に走るパイピングは美しいし、ドア周りのアクセントも綺麗。レザーの触り心地、シートの座り心地や、全体の調和にこだわったトリムが特に女性の感性をくすぐるはず。トヨタの話によると、室内のデザインチームの中に女性が多くいるので、これは当然の結果だろう。

シフトノブの写真
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文=ピーター・ライオン

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