木村正博がプリンシパルを務めるLINE Venturesは、18年9月に同社へ投資を行い、支援している。
木村:最初にお会いしたのは前職の新生企業投資で、共同運営をしていたフェムトグロースキャピタルを担当していた2014年頃。同VCの投資先の中でもっとも伸び代があるスタートアップ企業、起業家のひとりだと思っていました。
杉山:当時、最初の金融商品である南米ペルーのファンドのみだった時期。2カ月に1度、現地に自ら訪問して、ファンド組成を行っていました。いまでこそ四大陸、二十数カ国で展開していますが、当時は事業計画書で「世界中で」と説明してもなかなか理解してもらえない状況でした。
木村:杉山さんは、前職のロイズ銀行で、数千億円規模の金額を取り扱っていた人。一方で、当時は規模も小さかったペルーのファンドに関して、自ら組成しにいくというところも同居しているのが面白いなと。投資動機にも重なりますが、「活躍できる金額規模はどれくらいか見てみたい」起業家のひとりです。
私は、事業会社だから支援できる、バリューアップできる投資をしたいと思い、16年終わりからLINEに移りました。LINEという月間利用者数(MAU)8300万人のプラットフォーマーとして、いまはあまり知られていないけれど、多くの人がその価値を知ってくれることで、すごく伸びるポテンシャルを持つサービスに投資をしたいと思っています。クラウドクレジットはその象徴的な企業だと思います。