コロナ流行下の米国、オバマら出席のバーチャル卒業式開催へ

ラトガース大学でスピーチをしたオバマ前大統領(Eduardo Munoz Alvarez/Getty Images)


米国の大学は昔から、自校の卒業式に最も高名な講演者を確保しようと競い合ってきた。有名人が知名度の劣る大学にあえて出席することも時にはあるが、大物ゲストはエリート校が獲得を競い合うのが通例だ。

今年は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、意図せずこうした格差が埋まっている。とはいえ、ハーバード大学の5月28日のバーチャル卒業式では今年も米紙ワシントン・ポストの著名編集者マーティ・バロンが登壇することになっている。同校は、実際の卒業式について「安全にできるようになったら」開催する予定だとしている。

米国では、ほぼ全ての高校や大学が通常の卒業式を中止した。例外は2校ある。コロラド州米空軍士官学校では4月14日、マイク・ペンス副大統領が卒業生に向けてスピーチを行った。新型コロナウイルス流行を受けた措置として、生徒らはマスクを着用し、互いから2メートル離れて行進した。またスピーチを聞くときには、2.5メートル間隔で置かれた椅子に座った。

トランプ大統領も、実際の卒業式で登壇する予定だ。トランプは6月13日、ウエストポイント陸軍士官学校でスピーチを行う。トランプは、空軍士官学校の卒業式は気に入らなかったとし、陸軍士官学校の卒業式は「立派できっちり」したものにしたいと述べた。同校のウェブサイトには式の詳細情報はなく、広報にコメントを求めたものの、今のところ回答は得られていない。

編集=遠藤宗生

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