ディパオラによると、ブッシュ・ライトが首位に立った一因には、事前に計画されたマーケティングがある。「ブッシュ・ライトは非常に具体的なマーケティング活動を行っていた。それは、特定の地域で雪が1インチ(約2.5センチ)積もるごとにブッシュ・ライトの価格を1ドル下げるというものだ」とディパオラ。「バッファローやニューヨーク、ウィスコンシンなどの一部地域では大雪が降ったことから割引額が非常に大きくなり、ちょうど多くの人が買いだめをしていたときとも重なった」
ディパオラは「ブッシュ・ライトの成長は偶然だったようだ」と指摘。「需要が上がったときにちょうど重点的な販促活動を行っていたので、マーケットシェアに釣り合わない増加となった。時宜を得たビールだったのだ」と述べた。
しかし今では、ブッシュ・ライトなどの軽めのビールは値引きをしておらず、企業は消費者の需要に追いつく努力をしている。しかしディパオラは、ビールはトイレットペーパーとは異なると指摘。トイレに行く頻度が増えている人はいない一方で、「ビールに関しては変化がある。これまでよりも飲酒の量が増えている。それも顕著な増加だ」と述べた。