米労働統計局(BLS)によると、米国の労働者は一生の間に平均で11の仕事に就く。ミレニアル世代やジェネレーションZ世代が今後キャリアを進めれば、この数も上がると見込まれる。つまり準備の方法さえ理解しておけば、少なくとも11回は夢の仕事をつかむチャンスが訪れることになる。
大好きな仕事への転換は、複数のステップを必要とするプロセスだ。大半の人は、どのような企業文化で働きたいかを理解し、毎日どのような活動をすれば励まされるかに気づくまでにかなりの試行錯誤が必要だ。
しかし、どのような仕事をやりたいかを明確にしたとしても、大好きになれる仕事を実際に射止めるのは難しい。
自分が求めるものが現在分かっていて取り組みを始める準備ができている人は、次の3つのコツを実践してより良い機会を引きつけ、それをものにしよう。
1. 好きな仕事を見つける
上司が嫌いな場合やより高い給料を稼げる仕事がどうしても必要な場合、好きな仕事をすることを転職活動の唯一の優先事項にはできない。金銭面あるいは精神面の苦しみを緩和するために新たな仕事が必要な場合には当然、ギブ・アンド・テークがある。
決して労働文化を無視したり、やりたくない仕事を引き受けたりすべきだというわけではないが、現職の苦しさを迅速に排除し転職することが最も重要な要素なので、一部の点では柔軟にならなければならない。こうした点が主要な転職の動機であれば、新たな仕事の中で今後満足できないような点を見逃してしまうかもしれない。
競合する優先事項を満たすことはできないはずなので、嫌いな仕事から好きな仕事に直接飛び移ろうと思わないこと。
大好きになれる仕事を見つける最善の時期は、既に好きな仕事に就いているときだ。そのときになれば、満足できる仕事を勝ち取るため必要な忍耐力と自信を持っているだろう。
それまでの間は転職するたびに小さな改善を定期的に重ねればよい。ただし、より充実感を得られる仕事にアプローチすべき時期になってもただ良いだけの仕事に満足しているようではいけない。大好きになれる仕事を見つけるには時間がかかるだろうが、諦めないこと。
2. 自分のブランドを絞り込む
既に明確なキャリアブランドを構築している人でも、望む機会を引きつける上では広過ぎる可能性が高い。(また大半の人はキャリアブランドさえ持っていない)
ほぼ全員が「協調性のあるリーダー」や「革新的な問題解決者」、「戦略的思考家」など、前向きだが一般的な性質を主張するので、こうしたブランドでは記憶に残る印象は与えられない。
自分の能力を大まかに表現するだけのブランドから一歩進化させ、支援したい人やどうしてもやりたいことに焦点を当てること。こちらの方がはるかに具体的だ。