ただ、保有資産額は前年から180億ドル(約1兆9600億円)減少、1130億ドル(約12兆3000億円)となった。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的流行)となるなか、影響は世界の富豪たちの保有する資産にも及んでいる。
今年の番付に入った富豪(保有資産が10億ドルを超えた人)は、昨年の2153人より少ない2095人。これらの富豪が保有する資産は合計およそ8兆ドルで、昨年の8兆7000億ドルから減っている。リスト入りした人のうち、前年より資産が減少した人は過去最多の1062人。これらの主な原因は、パンデミックと市場の混乱だ。
フォーブスのケリー・A・ドーラン副編集長(富裕層担当)は、「世界で最も裕福な人たちも、コロナウイルスの破壊的な影響から免れることはできないということだ」と指摘。「番付に入った富豪の人数が減ったことは、経済がすでに打撃を受けていることを示している」と述べている。
上位の顔ぶれはほぼ変わらず
1位のベゾスの保有資産が一年で大幅に減少したのは、主に離婚に伴う前妻への財産分与のため。2位のビル・ゲイツの資産は980億ドルで、昨年から15億ドル増えた。
3位は初めてトップ3入りを果たしたベルナール・アルノー。4位は資産を昨年の825億ドルから675億ドルに減らし、順位を一つ下げたウォーレン・バフェットだった。
5位はオラクルの創業者で会長、最高技術責任者(CTO)を兼任するラリー・エリソン。昨年より順位は上げたが、保有資産は625億ドルから35億ドル減少、590億ドルとなった。