フェラーリによる今回の措置は、3月11日の首相令に従い従業員の健康を第一に考慮したもので、労働環境の安全性確保を目的にすでに実施されている一連の厳しい規定も含まれる。
同社はこれまで、労働者の健康を常に最重要課題としながら操業を続けてきたが、製品納入の過程で困難が生じ、業務継続は難しくなった。
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生産部門に直接関わらない業務については、テレワークなどによって通常通り継続されるが、生産部門と同時にモータースポーツ事業の運営についても一時停止した。
フェラーリのルイス・カミッレーリCEOは、次のようにコメントしている。
「このような時期こそ、フェラーリに関わる人々にまず感謝の気持ちを伝えたい。この困難な状況のなかでも衰えない従業員たちの尋常ならぬ熱意を見るにつけ、彼らの情熱や企業への愛着こそが、フェラーリブランドを卓越たらしめていたのだと痛感しています。彼らがいたからこそ、サプライヤーとともにこれまで操業し続けることができた。
従業員たちに敬意を表し、彼らとその家族の健康を守るため、今回の決定となりました。フェラーリは当然、顧客の方々、ファンの皆さまのことを念頭に置き、期待される再出発に向けて準備を整えます」