キャリア・教育

2020.03.27 06:00

やりたいことがないなら、「できること」を積み上げよう

Getty Images

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連日の新型コロナ関連ニュースを見ていると、昨日までの正解が正解じゃなくなるという「変化の時代」が加速しているのを、誰もが肌で感じているのではないでしょうか。いま僕たちが直面しているのは、“正解のない時代のなかで、なにを自分の正解として生きるか”ではないでしょうか。
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自分の正解とは、イコール「自分が何をしたいか(WILL)」でもあると僕は思います。WILLによって自分の人生を牽引していけるのなら、それはどんな時代がやってきても、前を向いて生きる力になるのかもしれません。

ですが、はじめから自分のWILLをもって生きている人はかなり稀な存在です。

BBQ型とジャングルクルーズ型


前々回の記事でもご紹介したように、まだ自分のWILLがないのであれば、誰かのWILLに上品にあやかりながら、自分にできること(CAN)を積み上げていくなかで、自分のWILLを見つけていける場合もあります。
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僕の身近なところでいえば、西野亮廣さんや箕輪厚介さんは強烈なWILLを持つ人たちです。彼らが運営するオンラインサロンでは、例えば西野さんの「ディズニーを超える」という巨大なWILLのなかで、オンサインサロンメンバーが自分にできるCANで、彼らがやらなければならないこと(MUST)を埋めながら、自分のCANを鍛え上げていくケースもでてきています。

このように、一定のコミュニティのなかで、あらゆる人の「WILL・CAN・MUST」が重なり合い、大きなものが生まれていくあり方を「BBQ型」と呼ぶことがあります。例えば火起こしができる人は、自分にしかできない“火起こし”でコミュニティのWILLに貢献し、貢献できるCANがないのなら、“川で水を汲む”という、小さなでとても大事なMUSTを埋めていくことで貢献していけるでしょう。

ですが実際は、巨大なWILLを持つ人にCANで貢献できる人は、コミュニティのうちの1割であり、9割の人にとってはそのCANもハードルの高いことなのかもしれません。

そこで、「巨大なWILLのなかにいたいけど、なんのCANもない!」という人におすすめなのが、参加者として主体的ではありながらも、みんなの冒険を疑似体験していく「ジャングルクルーズ型」の楽しみ方です。
次ページ > 自分のなかにあるCANを言語化する

文=尾原和啓

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