Camera Goはメモリ1GB以下のローエンド端末向けOS、「Android Go」用に開発されたカメラアプリで、既存の低スペック端末では不可能だった撮影が可能になる。Android Goは現在、180カ国以上の1億人に利用されている。
Camera Goの特徴はストレージ容量が少ない端末でも、スムーズな操作性を維持しつつ高度な撮影機能が楽しめる点にある。グーグルのアンドロイド部門のプロダクトマネージャー、Arpit Midhaによると、このアプリは単純なフィルター効果を追加するのではなく、端末のカメラと深い部分で連携するもので、50ドル程度の安価な端末でも、ポートレートモードなどの効果が楽しめるという。
このアプリが最初に対応するのは、フィンランドのHMD Globalが4月に発売予定のAndroid Go端末「Nokia 1.3」だ。Nokia 1.3はクアルコムの低価格チップのQM215を搭載し、カメラは8メガピクセルだが、Camera Goアプリを用いればプレミアム端末と同レベルのポートレートモードや、夜間モードでの撮影が可能になる。
グーグルは既に、低スペック端末向けのGoエディションアプリをいくつかリリースしており、軽量版グーグル検索アプリの「Google Go」や、回線が不安定な地域でも利用可能なグーグルフォトアプリ「Gallery Go」を提供中だ。ここにCamera Goが加わることで、より多くの人々がスマホの写真の楽しさを実感できることになる。