新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、貧しい人々に食料を配るフードバンクで働くボランティアの数も減少し、シリコンバレーでは3人に1人の子供が十分な食事をとれていないという。
サンドバーグは、コンサルティング企業Keltonの創業者でCEOのバーンサルと共に100万ドルを寄付し、600万ドルをワークデイ共同創業者のアニール・ブースリや、リンクトイン共同創業者のリード・ホフマン、Intuitのスコット・クックらから調達した。
サンドバーグはさらに20万ドル近くの資金を、フェイスブック関連の投資家から集めたという。
「賃金が得られず、食料を入手できない人が増えている」と、サンドバーグは述べた。「彼らは感染症の脅威だけでなく、日々の暮らしに必要な物資の入手の危機に直面している」
シリコンバレーのフードバンクSecond Harvestは、毎月25万人以上の人々を支援している。サンドバーグは8年前から同団体でボランティア活動を行っており、今回の資金は食料の配布に用いられるほか、ボランティアの人数が減少傾向にある中で、Second Harvestが新たな人材を雇用するためにも用いられる。
「州が人々に外出を控えるよう呼びかけを行う以前から、フードバンクで働くボランティアの数は37%も減少していた」とバーンサルは述べた。「貧困家庭は食料の入手に苦しんでおり、フードバンクの人々は対応に苦慮している」と彼は続けた。
サンドバーグとバーンサルは数日前に食料品の買い出しに出かけた際に緊急ファンドの設立を思い立ち、すぐにSecond Harvestに電話をかけた。そして、3月13日の金曜日の午後には、資金の大半を集めていたという。
学校の休校措置により、これまで給食に頼っていた子供らが昼食をとれなくなっている。Second Harvestはこれらの子供向けのメニューの用意も進めようとしている。サンドバーグとバーンサルは米国中の友人に連絡をとり、地元のフードバンクへの支援を呼びかけている。
米国における新型コロナウイルスの感染者は現時点で4400人を超え、死者は80人以上にのぼっている。
「私たちは今、100年に一度の危機に直面している。しかし、人々は力を結集し、この危機を乗り越えていけると信じている」とサンドバーグは話した。