直訳すると、夢の貯蓄。
サッカーとITを掛け合わせて、世界中の誰もが平等にサッカー選手を目指せる世界を作り上げる日本企業がある。将来性を持つ選手達の夢を貯蓄して、一緒に追いかける。
「人とは違う」その才能や希少性を見極めdreamstockは日本だけでなく、グローバルに選手達のチャンスを展開する。人材業界では良くあるビジネスの形がスポーツの世界でも生まれ変わる。
サッカー日本代表、そして海外のビッグクラブで活躍する長友佑都氏も出資者として参加。ユニークでdreamstockにしか出来ない事業が生まれた経緯、そして今後目指す世界について創業者である松永マルセロ氏にお話を伺った。
撮影=小田駿一
ブラジルのサッカー事情から生まれたサービス
生まれから7歳までブラジルで過ごした創業者の松永マルセロ氏。幼少時代に見たブラジルのサッカー事情を知っているからこそ、dreamstockは2018年7月に誕生した。
「恵まれている子供達はちゃんとした練習環境があって、コーチから教育を受けていますが恵まれていない子供達は裸足でサッカーを始めている子が多いです。そういう子の中にはポテンシャルが高い子も多く、平等にサッカー選手を目指せる世界を作りたいというのが創業のきっかけでした。」
静岡の高校でサッカーに没頭し、1年間東京ベイフットボールクラブという社会人のチームでもプレーするほどのプレーヤーだった。だが膝を痛めたことをきっかけに元々好きだったITの世界に飛び込み、10年以上システムエンジニアとしてキャリアを築き上げてきた。
サッカーとは無縁の日々を送る中、高まる自身のエンジニアとしての技術と“スマホ世代”が増える世の中に以前から抱えていた「平等にサッカー選手を目指せる世界」を作りたいという思いを実現させるタイミングが来た。
「サッカーをやっていて、エンジニアとしての技術を持っていて、これは僕にしか出来ないという思いが創業のスタートでした。」
1人での立ち上げからボールとスマートフォンでプロ選手を目指すことが出来る世界を作り出した。誰でも動画を投稿して、dreamstockと提携する世界各国のチームが開催するセレクションの審査を受けることを可能とした。