同調査結果は、米国の成人を対象として2019年9月16日から30日までに実施された電話調査の一環だ。調査では、一部の米国人が肉の消費量を減らしていることが明らかになったものの、自らをベジタリアンと考える米国人の割合は5%で、過去20年と大体同じだ。
米国人が肉の消費量を減らす理由
医食同源の考え方が主流になり、食料生産が気候変動に与える影響に関する懸念が募る中、植物由来の食品を中心とした食生活への関心が増している。
先述の調査によると、米国人が肉の消費量を減らした理由として最も顕著な要因は健康への懸念で、70%の人が主な理由として挙げた。その次に多かったのが環境に対する懸念で、肉を食べる食生活を縮小する主な理由として半数近い49%の人が挙げている。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2019年8月、個人的なレベルでは、肉の消費量を減らすなどの食生活の変化が気候変動との闘いにおいて最も影響をもたらし得ると示唆した。
米国人が肉を減らす方法
とはいえ、人々は必ずしも食事から肉を全て排除しているわけではない。先述の調査によると、肉の消費量を減らしていると報告した米国人の77%は、肉を少なめに食べるようにしていた。その一方、71%は肉の代わりに野菜を使うことで肉の量を減らすようレシピを変えていると答え、69%は一部の食事から肉を完全に排除していると述べた。
植物由来の代替肉はこれまで大きな話題を呼んできたが、調査によると植物由来のバーガーやソーセージなど代替肉を食べて肉の消費量を減らしていると答えた米国人はわずか約36%だった。