秘密はヒンジの構造にある。ディスプレイを折り畳む前に中央部分が外側に向かって少し広がるようになっているのだ。これにより、折り曲げ部分への負担が軽減され、折り目がつかないだけでなく、ガラスパネルの使用を可能にしている。
現在発売されている他社の折り畳みスマホは、ディスプレイが破損しやすいことが指摘されているが、アップルが開発したヒンジはこの課題を解決すると思われる。
アップルは、過去1年間で折り畳みスマホに関する特許を複数申請している。この中には、柔軟な制御回路や筐体、曲がるガラス製ディスプレイなどに関する特許も含まれる。
今年に入り、競合他社が先行して折り畳みスマホをリリースしているが、アップルはこれまで秘密主義を貫いてきた。しかし、今回のような特許が公表されたことで、アップルファンや投資家たちの期待は大いに高まった。
折り畳み式iPhoneのリリースが今年でないことは確かだが、いつになるのだろうか。アップルは新たなカテゴリに競合よりも一歩遅れて参入してきたが、競合のアンドロイドメーカーは来年には早くも、第3世代の折り畳みスマホを投入しようとしており、同社としてもこれ以上後れを取りたくないはずだ。
一方、今年発売される「iPhone 12」の機能の進化も非常に楽しみだ。新しい画面サイズや、リフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレイ、3Dカメラ、5G対応、「A14」チップ搭載によるMacBook Pro並みの処理能力が加わることを考えると、端末価格が上昇しても売上を維持できるかもしれない。
折り畳み式iPhoneがリリースされたときの反響は想像もつかないが、今からアップルの株主になっておくのも良い選択かもしれない。