私がいなくても部下は問題なく仕事ができると信じているが、一方でリーダーの関わりが必要な問題があることも分かっている。個人間のいさかい、不満を抱えた顧客、大局的な戦略の立案などは、個々の従業員による対処が難しかったり、不可能であったりする。
私はオフィスに望むほどいられないが、それでも部下から必要とされる時にサポートを提供することはできる。私は年月をかけて、遠くからリーダーシップを発揮する上で重要なやり方をいくつか学んだ。
1. オフィスアワーを設定する
仕事の連絡を一切遮断する旅行中でないかぎり、部下が緊急性の低い質問をできる時間をスケジュールに組み込んでおく。出発前にそのスケジュールを共有しよう。部下と相談しつつ、電話やメールに対応できる時間を毎日1、2時間設定する。オフィスアワーの時間帯は必ず部下のコアタイム中に設定しよう。
私の場合、出席するカンファレンスの大半が時差のある場所で行われるため、自動的にカレンダーで時差を把握できるようにしている。出張中は、設定したオフィスアワーを厳守すること。連絡が可能な唯一の時間だったはずのオフィスアワーを無視されたら、部下がどう思うか想像しよう。忘れるのが心配なら、携帯電話でリマインダーを設定しておくこと。
2. 緊急時の計画を立てる
どれほどのんびりした出張でも、邪魔されたくない時間はあるだろう。部下はそれを尊重するべきだが、本当の緊急事態が発生した時に連絡を取る方法も知っておく必要がある。仕事中に誰かが死ぬようなことはなくとも、有事はある。水道管が破裂するかもしれないし、部下が辞めるかもしれない。
iPhone使用者なら「おやすみモード」の設定を調整しよう。下にスクロールして「繰り返しの着信」をオンにする。3分以内に繰り返し電話をかけると、おやすみモードがオンでも着信が許可されることを部下に伝えよう。アンドロイドでも同様の設定ができる。