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2020.01.02

最優秀はネットフリックス、2010年代の優秀株リスト

ネットフリックスのリード・ヘイスティングCEO(Getty Images)


Forbesは、2010年代の1年ごとについて、ラッセル1000とS&P500の大型株のトータルリターンを調べ、成績の良かった企業のリストを作成した。以下が、それぞれの年の優勝者と2010年代全体の最優秀株だ。

2010年:ネットフリックス(218%)
メール注文のDVDレンタルサービス会社だったネットフリックスがストリーミング事業に進出するや、ライバルのブロックバスター(Blockbuster)は破綻に向かうことになった。ネットフリックスの企業価値は、12月までに100億ドルに達した。

2011年:: ドミノ・ピザ(112%)
パトリック・ドイル(Patrick Doyle)がCEO職に就いた2010年3月、ドミノ・ピザは、批判を浴びていた従業員の悪ふざけを動画広告で謝罪した。それが壮大な回復のきっかけになった。

2012年:サレプタ・セラピューティクス(477%)
社名を、AVIバイオファーマ(AVI BioPharma)からサレプタ・セラピューティクスに変更。その後、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの画期的な治療薬を発表した。

2013年:ネクスター・メディア・グループ(436%)
放送局を立て続けに買収したことで、米人口の63%が視聴する197局を擁する米国最大のローカルテレビ会社になった。

2014年:アジオス・ファーマシューティカルズ(367%)
2014年第3四半期に、自社の骨髄性白血病治療薬がファストトラック指定を受けたことを明らかにした。

2015年:エクセリクシス(291%)
甲状腺がんに力を入れるバイオテック企業。提携するジェネンテック(Genentech)とともに開発した、ある種の黒色腫の治療薬コビメチニブが、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けた。

2016年:USスチール(319%)
中国経済の減速と景気後退の懸念を経て、世界経済が回復するのに伴い、USスチールも急激に回復した。

2017年:ネクター・セラピューティクス(386%)
がん、狼瘡、皮膚炎に力を入れるバイオテック企業。2017年11月、乾癬治療薬に関してイーライリリー(Eli Lilly)から1億5000万ドルの前払い金を受けとり、株価が急騰した。

2018年:モンゴDB(182%)
急成長するクラウドソフトウェアおよびデータ管理のユニコーン企業。2017年の新規株式公開(IPO)後、2018年に企業価値が高騰しはじめ、100億ドルに近づいた。

2019年:アバララ(131%)
税務コンプライアンスの自動化を専門とするソフトウェア企業。2018年に株式を公開したが、株価が上昇したのは、目覚ましい成長を遂げた2019年のことだ。

2010年代の最優秀S&P500株:ネットフリックス(3915%)
2010年代の最優秀株の座を獲得したのは、リード・ヘイスティングが創業したスタートアップだ。今後は、ディズニーやアップルとの新たな競争により、収益率が圧迫されることになるだろう。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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