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2019.12.31 15:00

ベルリンの女性起業家らが語る「ダイバーシティ」実現への課題

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職場のダイバーシティを高め、女性たちの意思決定への参加を促すためには、企業が設立当初からその理念を打ち出すことが重要だという議論が、12月初旬にベルリンで開催されたフォーブスの「30アンダー30」サミットの場で交わされた。
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スタートアップの設立を支援する企業、Bridgemakerの創業者でCEOのHenrike Luszickは、ダイバーシティを目指す企業は「まず、採用プロセスでその理念を具体化する必要がある」と述べた。

ディスカッションに参加した、女性起業家の団体Global Association of Female Entrepreneursの設立者のLaura Tynanも、「企業は設立当初から、そのスタンスを明確にせねばならない」と述べた。

ベルリンの人事コンサルティング企業Zalvusの創業者のMatilda von Gierkeもその意見に同調し「企業は初期の段階からダイバーシティの問題に取り組む必要がある」と話した。Zalvusは、スタートアップの採用プロセスの変革を目指す企業で、Gierkeは「自分よりも賢い人を採用する」という哲学で同社を運営している。
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Zalvusの設立にあたり、Gierkeが参画を頼んだのは自分よりも年上の人ばかりだったという。当初は仕事がやりづらく感じることもあったが、時間が経つにつれて、自分の選択が正しかったことに気づいたという。「年齢なんかよりも大事なことはいっぱいある」と彼女は話した。

ディスカッションに参加したメンバーは全員、「自分を信じることが一番大事だ」という意見で一致した。BridgemakerのLuszickは、会社を立ち上げた当初、「投資家を説得するビジネスモルすら無かった」という。彼女は当時、母親に借金を申し入れたが、4年が経過した現在、Bridgemakerは100人以上の従業員を抱える規模に成長した。

「会社を運営する上で大切なのは、初期のビジョンを失わないこと。そして、本物を目指す姿勢が大事だ」とLuszickは話した。

女性起業家団体のTynanも、「本物」というキーワードに共感を示した。「ある分野で本物になれれば、非常に力強い。誰も真似できないポジションに到達できるから」

世間には、女性幹部のことをステレオタイプに形容する「ガールボス」や「SheEO(女性CEOの意味)」などの言葉があふれているが、そんな時代も間もなく終わると彼女たちは話した。

「女性が企業のリーダーとなることが今よりもずっと普通になる時代が、もう間もなくやってくる」とLuszickは述べた。

編集=上田裕資

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