Googleフォトを用いた写真の共有は、これまで不便なものだった。Googleフォトにはライブアルバム機能や、アルバムの共有機能が盛り込まれてきたが、これらの機能は主に大量の写真データを限られたメンバーでシェアするためのものだった。
また、利用にあたっては事前のセットアップが必要で、その場の思いつきで利用するには不向きだった。Googleフォトで写真をシェアする場合、従来は新規のアルバムを作成し、写真が1点であってもリンクを送信する必要があった。
この点で、Googleフォトは他のサービスに比べて劣っていた。ワッツアップやフェイスブックメッセンジャーであれば、簡単に友人と画像をシェアし、リアルタイムでコメントをつけることが可能になっている。
しかし、グーグルもようやく重い腰をあげてGoogleフォトの機能改善に乗り出し、独自のチャットベースの写真共有を実現した。
新機能では写真や動画を共有する際、Googleフォト内でチャット画面が開き、コメントやいいねを送ることができる。この機能は12月8日から世界でローリングアウトが始まり、Android、iOS、ウェブ版のGoogleフォトで利用可能になる。
この機能を用いれば、これまでGoogleフォトに保存した写真を通じ、親しい人々と会話が行えることになる。旅先やイベントで撮影した写真に、仲間からのコメントやいいねを添えて、楽しむことが可能になる。
また、チャット内にコメントを入力するだけでなく、新しい写真や動画も追加できる。さらに、チャット内で共有した写真や動画は、ダウンロードすることも可能で、Googleフォトの利用シーンが広がりそうだ。