自動車メディアAutocarとRacingFansによると、ストロールは投資家グループと組んでアストンマーチンの株式の過半数の取得に動いている。アストンマーティンの広報担当はコメントを避けた。ストロール側の広報もフォーブスからのコメント要請に回答してない。
昨年10月にロンドン証券取引所に上場したアストンマーティンの株価は、4月以降に約40%の下落となっていた。今回の買収のニュースが伝わると同社の株価は約20%の上昇となった。ストロールの息子のランス・ストロールは、レーシング・ポイントのF1ドライバーを務めている。
ストロールは2011年に、香港の富豪のサイラス・チョウと組んで、ファッションブランドの「マイケルコース」を上場させていた。彼の資産の大半は2014年に、マイケルコースの株式を売却して得たものだ。
ビンテージカーの収集家として知られるストロールは推定1億6000万ドル相当のフェラーリのコレクションを持ち、1967年のGTB/4 S NART Spiderや1957年の250 Testa Rossaを保有している。
ストロールは昨年、投資家グループと共に破産状態にあったF1チームのフォース・インディアを買収し、名称をレーシング・ポイントに改めた。フォース・インディアは約2000万ドルの負債を抱えていたとされる。
開示資料によると、ストロールはフォース・インディアの資産を1億1800万ドルで買収し、さらに無担保で2000万ドルを貸し出した。レーシング・ポイントは現在、メルセデスのエンジンを使用中だが、AutocarとRacingFansは、今回の買収によりレーシング・ポイントがアストンマーティンにリブランディングされる可能性を報じた。