マスクのツイートによると、サイバートラックの予約は受付開始から3日間で20万台を突破したという。顧客らはテスラの失態を気にかけていないようだ。
マスクは先日、サイバートラックをお披露目する際にステージ上で、「このトラックは本当にタフで、ハンマーで殴っても壊れない」と強調したが、防弾仕様とされる窓ガラスがヒビだらけになってしまうトラブルに襲われた。
その後、マスクはこの新型モデルについてのツイートを更新し続け、先週土曜日の時点で予約注文が14万6000台に達したと述べていた。その翌日にマスクは再び、「予約が20万台に達した」と宣言し、広告費用を一切払わずにこの数字を達成出来たと自慢した。
既存のピックアップトラックを置き換えるような外観のサイバートラックは、2003年設立のテスラが放つ、6番目のEV(電気自動車)車両だ。公式サイトによると、この車両のベース価格は3万9900ドルで、製造は2021年後半に始動する。サイバートラックを予約するためには、払い戻し不可能な予約金100ドルを支払う必要がある。
マスクによるとサイバートラックは、テスラにとって“当面の間” 、最新プロダクトという位置づけになるが、来年には「顧客らが予想もしない新たなテクノロジー」をアナウンスするという。
マスクがサイバートラックの公開デモを実施したのは、11月21日の夜だった。デモは大失敗に終わり、防弾ガラスが割れた車両を目にした聴衆は言葉を失った。しかし、当日の模様はネット上でジョークのネタになり、サイバートラックは一気に知名度をあげた結果、予想を上回る予約注文を獲得することになった。
デモの翌日に、テスラの株価は6%の下落となり、わずか1日でマスクの保有資産7億6800万ドル(約835億円)が消し飛んでいた。
映画「ブレードランナー」のアートディレクターを務めたシド・ミードは、報道によるとサイバートラックのデザインを絶賛しているという。マスクはこの車両を、ブレードランナーにインスパイアされて作ったと述べていた。