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2019.11.26 12:30

勃興する「ライジングスター」たち──スタートアップの未来を読む


時価総額総計8578億円!「起業家ランキング」アルムナイ

「Forbes JAPAN」は、6回にわたり「起業家ランキング」を実施している。過去TOP20に選出した起業家の多くが、IPO(新規株式公開)やM&A(合併・買収)を行った。初回から3回目まで3年連続1位となったのは、日本初のユニコーン企業であるフリマアプリのメルカリ・山田進太郎。同社は2018年6月、上場初日に時価総額6760億円の大型上場をした。現在は、時価総額3319億円と苦戦を強いられているが、日本を代表するスタートアップだ。

第4回の1位は、ネット印刷のラクスル・松本恭攝、IPS細胞由来の血液製造開発のメガカリオン・三輪玄二郎の二人が選出された。ラクスルは18年5月に上場し、時価総額1020億円まで成長している。第5回の1位は宇宙ごみ除去に挑むアストロスケールの岡田光信だ。

ランキングBEST10に選ばれた起業家でイグジットしたのは、前述の2人以外にも、gumi・國光宏尚(1回目2位)、Gunosy・福島良典(同5位)、メタップス・佐藤航陽(同8位)、ユーザベース・梅田優祐、新野良介(2回目3位)、ソラコム・玉川憲(3回目2位など)、マネーフォワード・辻庸介(同7位など)、ライフロボティクス・尹祐根(4回目10位など)、オンラインショップ支援のBASE・鶴岡裕太(5回目3位など)、名刺管理アプリSansan・寺田親弘(同7位など)、ドローン開発の自律制御システム研究所・太田裕朗(同TOP20)がいる。

6回目からは、過去BEST10に3度選出された起業家である、アストロスケール・岡田光信(5回目3位など)、ビズリーチ・南壮一郎(5回目4位など)、freee・佐々木大輔(5回目8位など)、WHILL・杉江理(3回目3位など)も、アルムナイ入りとした。

これまで選出した起業家ランキング・アルムナイにおける上場企業の2019年11月13日時点の総時価総額は、8578億円。先人たちが切り拓き、スタートアップが日本経済の主役になる日は、確実に近づいている。

文=山本智之

この記事は 「Forbes JAPAN 1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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