ビジネス

2019.11.25 06:00

EC専門ブランドの実店舗開業と従来店の閉鎖、米市場で同時進行


オンライン販売が専門または中心のブランドとして知られる一方、実店舗数が多いブランドのトップ10に入る各社(2位以下、数字は店舗数)は、次のとおりだ。

・テスラ(Tesla)/電気自動車:128
・スーツサプライ(Suitsupply)/メンズウェア:125
・ワービーパーカー(Warby Parker)/アイウェア:116
・アレックス&アニ(Alex & Ani)/ジュエリー:104
・ケンドラスコット(Kendra Scott)/ジュエリー:95
・ペロトン(Peloton)/エクササイズサービス:83
・アンタックイット(Untuckit)/メンズシャツ:83
・ボノボス(Bonobos)/メンズウェア:61
・インドチーノ(Indochino)/メンズウェア:56

前述のとおり、各社が実店舗を増やそうとする要因の一つは、インスタグラムやフェイスブックをはじめとするSNS広告にかかる費用の増加だ。また、米商務省の最新のデータによれば、eコマースが急成長を続けてきたなかでも、小売販売の90%が実店舗を通じたものとなっている。

オンライン小売業者はこうした傾向に対応しているほか、商品が自分に合うかどうか試したい、実際に見て品質や色、スタイルなどをしっかり理解したい、などと望む顧客の要望にも応えようとしている。

従来からの「実店舗」は閉鎖が増加

だが、一方で米国では同時に、実店舗の閉鎖が続いている。シューズ専門店「ペイレス・シューソース(Payless ShoeSource)やファストファッションの「フォーエバー21」などが破産を申請。数百を数える店舗の営業を終了している。

小売業界が専門の調査会社コアサイト・リサーチによると、今年に入って閉店した米国内の店舗数は、合計9037店舗に上るという。昨年の5844店舗を大きく上回る数字だ。

編集=木内涼子

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