ビジネス

2019.11.20 11:00

BMW幹部らが設立の中国EVメーカー「バイトン」、米国進出へ

バイトンのSUV車両「M-Byte」/ Getty Images

11月20日に開幕するロサンゼルスモーターショーを前に、中国のEV(電気自動車)メーカー「バイトン(Byton)」が、米カリフォルニア州当局から自動車販売のライセンスを正式に取得したと発表した。同社は現地法人のByton Cars Californiaを立ち上げ、SUV車両「M-Byte」の販売を開始する。

バイトンはこれまでにない「ハイブリッド型の販売スキーム」を通じ、同社のEVを米国市場にアピールしていくという。現時点で詳細は不明だが、同社は高度に洗練されたアフターサービスとの組み合わせで、EVの販売を行っていく模様だ。

M-Byteの販売は、来年から中国で始動し、2021年に米国と欧州に販売地域を拡大するという。M-Byteには72kWhまたは95kWh の、2つのバッテリーオプションが用意され、NEDC航続距離はそれぞれ430kmと550kmとされている。価格は4万5000ドルからになる見通しだ。

バイトンはM-Byteに続いて、後継モデルのセダン型車両K-Byteのコンセプトをウェブ上で披露している。バイトンの公式アプリには、このモデルのカスタマイズをAR(拡張現実)で体験できるコンテンツが用意されている。

BMW出身のメンバーらが創業したバイトンは、南京市やFAWグループ、バッテリーメーカーのCATLの出資も受けている。同社は2017年12月にカリフォルニア州サンタクララに北米オフィスを開設した際に、2019年の第4四半期には初期のSUV車両の製造を開始すると述べていた。

開発スケジュールには遅れが見られるものの、バイトンが米国進出に意欲を燃やしていることは確かだ。

編集=上田裕資

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