社員をアサインするだけでなく、専門知識に富んだ外部のプレイヤーをプロジェクトごとに集める手法が増えてきた。副業がより身近になり、企業側はフリーランスや副業者を受け入れることに柔軟になったためだ。チーム作りの選択肢が増えた今、次に問題となってくるのが、どうやってチームに招き入れ、どうやってチームにフィットさせるか。
そんなチーム作りについて深掘りして考えるのが、11月22日(金)開催のイベント「TEAM UPDATE(BASEQ・東京ミッドタウン日比谷)」だ。
「様々な目線でフリーランスの話が聞ける」
同イベントの主催であるエン・ジャパン株式会社のpasture(パスチャー)事業責任者・高澤真之介の言葉だ。

「今回のイベントでは、フリーランスで活躍されている方だけでなく、フリーランスと働く企業の方、フリーランスのエージェントの方、実際にフリーランスを多く抱えるメディア組織の方など、多くの方々が登壇します。当日は多方面から企業のチームの作り方を見つめたいと思います。また、フリーランス人口など最新データの公開も予定しております」
テーマは下記の4つ。
第1部『フリーランスがもたらす、企業成長と多様性のあるチームの実現』では、フリーランス目線での働きやすい企業やチームにフィットするコツについて。
第2部『外部人材活用により、事業成長を遂げてきた企業の秘訣』は、社内メンバーと社外のクリエイターの協業方法や事業成長の秘訣を紹介。
第3部『フリーランス活用の実践と課題』はマッチングさせる3社が集いwin-winな関係を語る。
第4部『これからの組織の作り方−「個人」の時代に戦える企業とは』は働き方・プラットフォームが変わっても戦える組織、チームについてメディア業界3人が鼎談。
当日、第4部でモデレーターとして参加するのがForbes JAPAN編集長の藤吉雅春だ。フリーランスについて、「彼らの力を借りないという選択肢は出版社においてあり得ない」と語る。

「フリーランスの皆さんは何らかの武器を持っている。その武器に気づいた方々が活躍されています。そんなフリーランスの方々と繋がっていると、いくつもの新しい視点をもらうことになり、それが組織としての強みにもなります」
新たな武器となるフリーランスを発掘するのが編集者の仕事だと、藤吉は強調する。
「例えば、エンタメを得意としている書き手の方に経済を書いてもらうと、意外と面白いものが仕上がります。実際にForbes JAPANで企画した中小企業の特集(SMALL GIANTS)の際に、小説家に記事を書いてもらったのですが、これまでにない視点のものとなりました。フリーランスの方に少しずつ軸をズラしてもらうと新鮮なものができるんですよね。こういった働き方を選択されたからには、より広い分野で活躍されてほしいですね」
出版社にとってフリーランスとの関係は非常に重要だ。前出の高澤も続く。
「今は、フリーランスエコノミー、ギグエコノミーなどフリーランスとして働く基盤ができてきました。しかし、このような革新を進めるには、受け入れる企業があってのこと。働き方改革により、副業に興味を持つ社員は、正社員の約9割にのぼるというデータもあります。そういった武器を持った人たちを活かすチーム作りについて、しっかり考える必要があるのです」
企業にとってフリーランスと繋がることで得られるメリットは限りない。今こそ「チーム作り」を令和型にアップデートしてみては。
【イベント概要】
TEAM UPDATE
開催日時:2019年11月22日(金)
受付:14:00〜
開始:15:00
会場:BASEQ(東京ミッドタウン日比谷)
東京都千代田区有楽町1丁目1−2 東京ミッドタウン日比谷 6F
主催:エン・ジャパン株式会社 pasture(パスチャー)
→お申し込みはこちらから
【登壇者プロフィール】
▼第1部『フリーランスがもたらす、企業成長と多様性のあるチームの実現』

西村創一朗 株式会社HARES CEO 複業研究家
大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアの実践者として活動を続けた後、2017年に独立。独立後は複業研究家として、働き方改革の専門家として個人・企業向けにコンサルティングを行う。

西島悠蔵 老舗鞄メーカー 人事部人財開発課 課長
大学卒業後、ANAパイロット、リクルートにてキャリアアドバイザー、人事を経験。ベルフェイスで人事を立ち上げ経験を経た後に、現在老舗鞄メーカーにて新卒、中途採用のマネージャーとして勤務。人事コンサル等個人事業主としても数社担当。

黒田悠介 議論メシ 主宰
「議論で新結合を生み出す」を活動ビジョンに掲げて新しい職業とコミュニティを生み出しているフリーランス。 1on1での対話型の課題解決「ディスカッションパートナー」を本業としながら、議論でつながるコミュニティ「議論メシ」を主宰している。
▼第2部『外部人材活用により、事業成長を遂げてきた企業の秘訣』

次松武大 GMOクリエイターズネットワーク株式会社 執行役員 フリーナンス事業責任者
早稲田大学・修士(小野梓記念賞受賞)。20代より海外の映画祭やアートフェスに映像作家として多数参加。2006年、仏より帰国後に同社に入社し、編集者として多くのヒットコンテンツを制作。2018年10月、フリーのクリエイターとの協業を通じて得た知見を元にフリーランス支援サービス・FREENANCEを立ち上げた。

重枝義樹 株式会社ガイアックス ソーシャルメディアマーケティング事業部副部長
大学在学中より、ITベンチャーでクチコミを活用したウェブマーケティング事業に参加。2014年SNSマーケティング支援を行うガイアックスに入社。SNSを中心としてオンラインでのマーケティング、ブランディング、リスク対策を支援。ソーシャルメディア事業部のコンサルティング及び運用代行部門の統括も務める。
▼第3部『フリーランス活用の実践と課題』

岡本祥治 株式会社みらいワークス 代表取締役社長
2000年に慶應義塾大学理工学部を卒業後、アクセンチュア株式会社、ベンチャー企業を経て、47都道府県を旅する中で「日本を元気にしたい」という想いが強くなり起業。2012年にみらいワークスを設立し、2017年12月に東証マザーズへ上場。経済同友会会員、一般社団法人日本スタートアップ支援協会顧問。

松村幸弥 株式会社シューマツワーカー 代表取締役社長
2012年に横浜国立大学を卒業し、新卒で株式会社 ボルテージに入社。会社員時代に200万円の借金を背負い、その返済のために副業を探すもまったく見つからなかった経験から、副業したい人と企業をマッチングするサービス『シューマツワーカー』を立ち上げる。

齊藤知也 デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部 執行役員
大学卒業後イオン株式会社入社、新規事業部門経て、グラフィックデザイナーに転身、その後、デジタルハリウッド株式会社に入社、専門学校提携事業、法人研修事業、日本初の株式会社立大学大学院、デジタルハリウッド大学院大学設立、スクール事業ゼネラルマネージャーを経て、現在のxWORKS事業を立ち上げ、新しい働きを提案するクリエイターのキャリアサポート事業に取り組んでいる
▼第4部『これからの組織の作り方−「個人」の時代に戦える企業とは』

モリジュンヤ 株式会社インクワイア 代表取締役社長
大学卒業後、2011年よりフリーランスのライターとして活動。スタートアップやテクノロジー、R&D、新規事業開発などの取材執筆を行う傍ら、ベンチャーの情報発信に編集パートナーとして伴走。2015年に株式会社インクワイアを設立。スタートアップから大手企業まで数々の企業を編集の力で支援している。NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業者、FastGrow CCOなど。

設楽悠介 株式会社幻冬舎 あたらしい経済編集長
幻冬舎のブロックチェーン専門メディア「あたらしい経済」を運営。同社コンテンツビジネス局で新規事業やコンテンツマーケティングを担当。幻冬舎コミックス、エクソダス等の取締役も兼務。また個人活動として「風呂敷畳み人ラジオ」等の数々のビジネスコンテンツの発信やオンラインコミュニティを運営。@ysksdr

藤吉雅春 Forbes JAPAN編集長
『Forbes JAPAN』編集長。著書『福井モデル - 未来は地方から始まる』(文春文庫)は、2015年、新潮ドキュメント賞採集候補作に。韓国語版はベストセラーになり、韓国出版文化振興院が大学生に推薦する20冊に選ばれた。他の著書に『ビジネス大変身!』(文藝春秋)など。