ビジネス

2019.09.25 12:50

3兆円以上を投資。アメリカン航空が注力する「特別な顧客体験」の実力


車に乗って5分ほど。The Private Suite(プライベートスイート)では、専用のチェックインカウンターがある部屋が見えてくる。部屋に入り、パスポートを見せると、セキュリティチェックを含めすぐに入国の手続きをしてもらえる。

アメリカへの入国審査と言えば、ESTAを発行し、長時間列に並ぶのが当たり前。入国審査に最も疲れると言っても過言ではないほどだが、The Private Suite(プライベートスイート)では入国審査に待ち時間がない。あっという間に入国審査が終わる。

入国審査が終わると、再び車に乗り、別の場所に移動する。今度は別の場所に移動するのか聞いてみると、「これからヘリコプターに乗ってダウンタウン市内に行く」という。アメリカン航空のお客様は、専用の“BLADE(ブレード)”ヘリコプターサービスを提供しており、ヘリコプターを使ってロサンゼルス国際空港からダウンタウン市内まで10分ほどで移動ができるようになっている。



空港から移動する際、タクシーを使うと思うが、ロサンゼルスのダウンタウンまではどうしても1時間、ときにはそれ以上かかってしまう。しかし、このBLADE(ブレード)サービスを使えば市内まで効率的に移動でき、いつも渋滞を避けることができる。打ち合わせの予定が入っている忙しいビジネスパーソンには非常にうまく機能する快適なサービスだろう。

また観光客の人もダウンタウンに到着すれば、前田健太が所属するロサンゼルス・ドジャースのホームスタジアム「ドジャースタジアム」も近いし、映画『ラ・ラ・ランド』の舞台にもなったグリフィス天文台も近い。効率よく観光地を巡ることができる。



Flagshipファーストダイニングでフライトまで思いのままの時間を

ロサンゼルスから羽田へ戻る帰りの便でも、行きと同様に手荷物検査のレーンまですぐに案内してもらえる。手荷物検査が完了したら、アメリカン航空専用のFlagshipファーストダイニングでフライトまでの時間を思いのままに過ごせる。

ホッジスは「Flagshipファーストダイニングも、外での高級レストランと変わらないほどのクオリティに仕上げており、体験したお客様からは好評を得ている」と自信を口にする。



中に入ってみると、レストランのバイキングのようなメニューが揃っているほか、プレミアムなハンバーガーなどの専用メニューを注文し、その場で料理を作ってもらうこともできる。「すごく美味しい料理を楽しめるのだが、ここで食べ過ぎると機内の美味しいご飯が食べられなくなってしまうので食べ過ぎには注意してほしいね」とホッジスが笑いながら語ってくれた。

ラウンジでフライトまでの時間を過ごし、ボーディングタイムが来たらゲートに行き、すぐ機内へと案内してもらえる。あとは行きと同様、自分の好きなように機内での時間を過ごせばいい。快適で、あっという間に羽田に到着している。

まさに“至れり尽くせり”という言葉が最適と言っていいほど、特別な体験が味わえるアメリカン航空のFlagshipファースト。機内でも仕事をし、ロサンゼルスに到着した後も効率的に市内をまわって打ち合わせをしたい。そんなビジネスパーソンには最適な体験だと思う。

文=新國翔大

ForbesBrandVoice

人気記事