ランキング1位はアリババが運営する決済サービスAlipay(アリペイ)で、2位以下は順にファーウェイ、アンドロイド、DJI、WeChat、ビリビリ(動画配信サービス)、シャオミ、中信銀行(CITIC)、インテル、アウディだった。
アップルは昨年11位に入ったが、今年は24位まで後退した。50位以内に入った日本企業としては、資生堂(11位)、任天堂(16位)、トヨタ(43位)などが挙げられる。
調査対象となったのは1万3000人以上の中国人で、約30カ国の250ブランドに対する評価を尋ねた。プロフェットは、今年の調査結果から5つのトレンドが読み取れると述べている。
1. 国産ブランドへの支持の高まり
「中国の消費者は、グローバルでの存在感を高める中国ブランドへの支持を高めている。国産ブランドへの期待は、かつて無いレベルに高まっている」とプロフェットは述べた。このトレンドを反映しているのが、ファーウェイやDJI、スポーツウェアブランドのLI-NING(リーニン)の人気ぶりだという。
2. 実用性に基づく海外ブランドへの信頼
国産ブランドに期待を高める一方で、中国の消費者は暮らしに溶け込んだ海外ブランドへの信頼度をさらに高めている。2018年に50位圏内に入ったアンドロイドやマイクロソフトなどの海外ブランドは20だったが、2019年には25まで増えた。
3. ハイテクへの期待の高まり
中国の消費者は、暮らしを便利にし、リッチな体験をもたらすテクノロジーに対する関心をさらに高めている。「この分野の筆頭にあげられるのが、ファーウェイや家電ブランドのハイアールだ」とプロフェットは述べた。
4. 「地方」に適合するビジネスモデル
中国の大都市圏以外の地方で成長機会を探る企業は、現地のニーズを満たすビジネスモデルへの転換を求められている。
5. オンラインとオフラインの統合
「成功を収めたブランドは、フィジカルとデジタルを統合した、多角的なエクスペリエンスを生み出そうとしている」とプロフェットは指摘した。アリババ傘下のタオバオ(淘宝)は、その流れに合致したブランドの1つにあげられた。
また、ネットイース傘下の音楽配信サービスNetEase Cloud Music(網易雲音楽)は、コーヒーチェーンのラッキンコーヒーとのコラボで、音楽をテーマとしたコーヒーショップの展開を進めている。