ダートマス大学のキャスリン・ライブリー教授(社会学)によると、秋は本来、人生の新たな、そしてわくわくするような始まりと結びつけられている。米国では、秋は新たな先生や学用品とともに新学期が始まる時期であり、新たな服でスタイルを一新したり友達の輪が広がったりと、わくわくする機会がある。そのため、夏から秋への変化は自然と期待感を高めてくれるものだ。
身の引き締まるような冷たい空気と紅葉、そして魔法のようなハロウィーンの季節の到来は、新たな可能性と結びつけられるようになったのだ。
ここでは、キャリアで現在うまく行っていることや関心がなくなったこと、次に向かいたい場所とそこにたどり着く方法について考える上で秋が最も適している3つの理由を紹介する。
1. ワークライフバランスを試される
ワークライフバランスの概念自体には欠陥があるかもしれない。それでも、人生のあらゆる部分を調和させる方法を見つけることはいまだに必要なことで、キャリアへの満足度を予測する重要な要素になっている。
仕事での義務が劇的に増えるのと同時に家庭でやるべきことが新たに降りかかってくる秋ほど、このバランスが試される時期はない。戦略計画会議や新学期の家族行事、出張、さらには楽しい社交面でのイベントなどがカレンダーをみっちりと埋め、全てをこなせないのではないかと心配になることがあるかもしれない。
毎年秋には、新たな生活リズムを確立するよう強いられる。そのためこの時期は、それまでにうまくできたことを評価するだけでなく、ストレスや消耗について真剣に考えるべきだ。
昨年は、既に疲れ果てた状態で年末年始に突入し、休暇を存分に楽しめなかったかもしれない。今年はそれをどのようにして避けるだろうか? 何かのために一定の時間を確保することができるだろうか? 仕事や企業文化は、あなたが望む生活を実現する役に立っているだろうか? そうでなければ、今年はそれを変えなければならないのではないだろうか?
ワークライフバランスに関するこうした問いを自らに問い掛け、その答えに注目すること。