北米の非営利組織であるBetter Business Bureau(BBB)は先日、音声アシスタントを通じて、詐欺師が作成した不正なカスタマーサポートの電話番号に誘導される事例をレポートした。詐欺師らは、彼らのサイトが特定のキーワードで検索エンジンの上位に来るようSEOを行い、顧客らを偽のサポートに誘導している。
これらの悪質なサポートサイトはウェブ上では簡単に見分けがつくが、音声アシスタントで検索した場合は判別が難しい。BBBによると、音声アシスタント経由で悪質サポートに電話をかけたユーザーが、「サポート担当者」から送金を求められるケースがあるという。
さらに、コンピューターのリモート操作権限を与えるよう要求したり、不正行為を行うサイトに誘導する場合もあるとBBBは警告した。
アマゾンやアップル、グーグルなどの音声アシスタントを提供する企業が今後、何らかの対抗措置をとる可能性もある。しかし、それまでの間は音声アシスタント経由で、デバイスやアプリのサポートを依頼することは控えたほうが良さそうだ。