41歳のフレデリクセンは、デンマーク史上最年少の首相で、女性首相としては2人目だ。首相になってわずか2カ月ほどのフレデリクセンは、多くの人が世界で最も権力がある役職と信じる人物の要求を拒否した。彼女は世界の前で、自己の影響力を顕示したのだ。彼女はどのようにしてそれを可能にしたのだろう? どうすれば権力に抵抗することができるのだろうか? あなたも、次の3つのことを覚えておこう。
1. あなたには役割に見合った権威がある
フレデリクセンは今年6月に首相に任命された。彼女はその前、社会民主党の党首だった。フレデリクセンはデンマークのリーダーとして、米大統領の要求に従おうとしない。
英BBC放送のキャスター、キャティー・ケイと米ABCテレビのリポーター、クレア・シップマンが実施した調査からは、女性が自信を持つには自分に完全な能力が備わっていると感じる必要があるが、男性は100パーセント能力があると感じていなくても自信を持てることが一般的に示唆されている。
今こそ、自信のレベルを能力のレベルと一致させるべきときだ。職務に就いてから、権力を行使するまで待つ必要はない(少なくとも、思っているほど長い時間は必要ない)。決断を下す前に、今の職務で自分の能力を証明する必要はない。その職務を獲得したことで、あなたは既に自分の能力を証明している。あなたには権威がある。それを使うこと。
2. 自分が思っていることを正直に言ってもよい
フレデリクセン首相は「グリーンランドは売り物ではない」と述べた。彼女はトランプのアイデアを「ばかげている」と評し、「ありがたいことに、国や人々を売買できる時代は終わった」と発言した。
フレデリクセンが、グリーンランド購入への関心を見せるトランプを拒否したことで、トランプは彼女を「意地が悪い」と形容した。トランプは過去にも、ナンシー・ペロシ下院議長やエリザベス・ウォーレン上院議員、カマラ・ハリス上院議員、メーガン妃などの女性を「意地が悪い」と呼んできた。誰かから失礼な呼び名で批判された場合、特に相手がその呼び名を他の人にも使っている場合は個人攻撃と考えないこと。相手が批判しているのはあなたではない。
社会では、女性は親切になることが期待されている。女性が誰かに反対すると、人は否定的な反応をしがちだ。偏見のせいで、いまだに女性が「ノー」と言うことが嫌われることはあるが、権力を行使する女性を受け入れ、それを尊重する人は増えている。
好かれるよりも尊重されることの方が重要だ。常に誰にでも親切にする必要はない。自分が思っていることを言えるとき、そして言うべきときがある。あなたの仕事での評判はそれにかかっている。
3. 年齢の差にちゅうちょしない
41歳のフレデリクセンは、73歳のトランプに「ノー」と言った。年齢はただの数字だ。年齢によって社会があなたに期待することに従わないこと。
あなたにも、力を行使できるときは存在する。あなたには権威があり、自分が思っていることを発言することができ、それを実行するのに若過ぎることもない。