ただしこのデバイスはiPhoneではなく、iPadになる見込みだという。UBSによると折り畳み式デバイスが直面する課題の1つがコストだという。折り畳み可能なデバイスは、従来の端末と比べ開発費や製造品が大幅に上昇する。UBSの調査で、アップルファンは折り畳み機能に500ドル程度の追加コストを支払う意志があるが、現状の折り畳み式スマホの価格は高すぎると考えているという。
さらに、別の要因としてあげられるのが、折り畳み式端末が強く支持されそうな市場が、中国であることだ。USBによると、中国では大画面のスマホが好まれる傾向があり、全体の3分の1以上の消費者らが、折り畳み式デバイスに高い関心を示しているという。
アップルの折り畳み式端末の詳細は不明だが、同社がサムスンやファーウェイのデバイスが直面したトラブルを避けたいことは明確だ。2社は共に、初期の折り畳み式デバイスに問題を抱え、発売時期が大きくずれ込んだ。
折り畳むと通常のスマホと同様なサイズになる折り畳み式タブレットは、消費者に強くアピールできるはずだ。筆者は個人的にiPad Proの薄さを気に入っており、折り畳んで半分の大きさにできれば、さらに多くのユーザーを魅了するだろうと考えられる。
しかし、ここで気になるのは折り畳み式iPhoneの発売がいつになるかだ。アップルの特許資料には、折り畳み式iPhoneについての記載もあり、アップルがそれほど長い間隔を置かずに2つの折り畳み式デバイスを発売する可能性もある。
発売まではまだかなりの時間を要しそうだが、アップルが折り畳み式デバイスを発売することは必然の流れといえそうだ。