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2019.08.02 07:30

レイバンのオーナー企業、6600億円で巨大眼鏡チェーンを買収

ジョルジオ・アルマーニ(左)とレオナルド・デル・ベッキオ(Photo by Stefania D'Alessandro/Getty Images)

ジョルジオ・アルマーニ(左)とレオナルド・デル・ベッキオ(Photo by Stefania D'Alessandro/Getty Images)

サングラスのレイバンで知られるイタリアのアイウェアメーカー「ルックスオティカ・グループ」が、61億ドル(約6640億円)でオランダの眼鏡店チェーン「グランドビジョン」を買収し、世界最大の眼鏡ブランドを立ち上げる。
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レオナルド・デル・ベッキオが1961年に創業したルックスオティカは、グランドビジョンの支配株主HALから株式76.72%を取得し、世界7200店舗で3万7000人の従業員を抱える同社の支配権を獲得する。グランドビジョンの昨年の売上は45億2000万ドルだった。

最終的な買収額は80億ドルに及ぶ可能性がある。グランドビジョンは欧州やラテンアメリカ、中東などの40カ国で店舗を運営し、従業員の70%以上が女性とされる。

ルックスオティカ会長でビリオネアのデル・ベッキオは、グランドビジョンを傘下に収めることは長年の夢だったと述べた。レイバンをはじめ、オリバーピープルズやOakley、Persolなどのブランドを保有するルックスオティカは、世界最大のアイウェアメーカーとして知られる。
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同社はジョルジオ・アルマーニやバーバリー、シャネル、マイケル・コース、プラダともライセンス契約を結び、アイウェアの製造を行っている。パリのユーロネスト証券取引所に上場するルックスオティカの時価総額は約575億ドルだ。

25歳でルックスオティカを創業したデル・ベッキオの保有資産は223億ドルとされる。1935年生まれのデル・ベッキオは、貧困家庭に育ち7歳で孤児院に送られた。彼は14歳で車や眼鏡の部品を製造する工場で働き始め、夜間学校で産業デザインを学んだ。

彼の息子のクラウディオ・デル・ベッキオは現在、米国のアパレル大手「ブルックス ブラザーズ」のCEOを務めている。

編集=上田裕資

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