問題となったのは、体重を気にする人たちが情報に基づいて食べる量を決められるようにと考え出された「3つの円が描かれた皿」だ。円には外側の大きいものから順に、「ママ・ジーンズ」「お気に入りジーンズ」「スキニー・ジーンズ」と書かれている。
多数のフォロワーがいるツイッターのユーザーが、この「ボディ・シェイミング(体形や体の大きさを批判したりすることで、人に屈辱を与えること)」につながりかねない皿に不快感を持ち、「どうすればこのお皿を…50州全てで販売中止にできる?」と写真と共に投稿した。
メイシーズは全50州の店舗でこの皿の販売を取りやめ、「気付かなかった」として謝罪した。
相次ぐ失敗の例
ここ数年、ファッション・ブランドが自ら問題を招く例は、後を絶たない。バーバリーは今年2月、ひもの部分を首つり縄のようにデザインしたフーディーを発表したことで、厳しく批判された。
同社幹部らは、縄のようにした飾りの部分は船員からイメージしたもので、絞首刑や自殺を想像させることは、なぜだか「見落としていた」と弱弱しく説明した。
グッチも同じ2月、襟の部分で顔の下半分を覆うと口の部分が開いており、唇を赤く縁どったように見える黒のタートルネックのセーターを発表。1800年代から1900年代初めに描かれたアフリカ系米国人の風刺画(特に、当時出版された子供向けの絵本「ちびくろサンボ」で描かれた、黒人の歴史において最も人種差別的なイメージの一つとされるイラスト)を思わせるとして、酷評された。
また、プラダは昨年12月、黒人の顔を連想させるキャラクターを使ったアクセサリーの販売を中止した。昨年1月にはH&Mが、胸の部分に「Coolest Monkey In The Jungle(ジャングルで最もクールな猿)」と書かれたフーディーを黒人の少年に着用させたビジュアルを公開。批判を受け、すぐにこの商品を店頭から撤去した。