そのとき、なぜ私に相談したのかを訊いてみました。すると、「このままでは次の一歩が踏み出せない、もっと建設的で具体的なアドバイスをくれる人はいないだろうか」と考えたときに、彼が仕事をしてきた業界の事業開発を多く手がけてきた私を思い出したからだと言いました。
確かに、私自身も「どうしても一歩を踏み出したい!」と思うときには、真剣に私のことを考えてくれて、厳しい意見も言うけれど、具体的に自分がどう動けばいいか、行動まで示唆できる人に相談してきました。
そうすることで、キャリアの節目を乗り切ることもできてきました。「現状を変えたい。いや、変えなければならない。けれども、実際にどうすればいいのかがわからない」と、そういう理由で立ちすくんでいるのだとしたら、客観的な観点から選択肢を提示してくれる、あなたへの愛がある人のところへ相談に行きましょう。
とはいえ、先ほども述べたように、まずは自分の頭で考え、整理をする時間をつくりだすことが肝要です。そして、視野が狭くなっているせいで、とるべき道筋が見えてこないときは、広い視点で物事を捉え、現実的なアクションを示唆してくれる人に話を聞いてもらうことです。
そうすることで、心のハードルを越え次の一歩を踏み出す勇気が出てきます。そして、その勇気が、前に進むあなたの背中を押してくれるのです。