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──最近注力しているプロジェクトについて教えてください。

一つは、次の数カ月で、金融サービスの拡大を推進したいと思っています。どんな小さな事業者やブランド、工場や製造業者も高品質な金融サービスが受けられるようにしたいですね。それは業界全体にとってとても重要なことです。

アジアは製造のハブだと思いますが、そこを他の地域ともっと強くつなげたいと思っています。中国はすでに非常にうまくやっていますが、ベトナムやカンボジア、バングラディシュ、インドネシア、インドの製造業者とアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどの買い手とのつながりはまだまだです。もっとグローバルにつなげたいと思います。

Zilingoをグローバル企業にして、全ての小売業者や我々のパートナーが自由で公平な金融サービスにアクセスできるようにしたいです。最終的に、ビジネスで重要なのは金融サービス、テクノロジー、そして分析の3つだと思います。その3つがあれば、伝統的なビジネスも現代に蘇らせることができます。


Zilingoの共同創業者 アンキティ・ボーズ

──なぜ小売業者のエンパワメントが重要なのでしょうか。

アジアの経済の屋台骨は小規模の事業者だと思います。だからデジタル化の波に彼らが乗り遅れれば、経済全体にも悪影響となります。エンパワメントすれば、彼らは収入を増やし、子どもたちをいい学校に入れることができ、ヘルスケアも受けることができます。それが投資となって、またビジネスを成長させます。社会にすごく大きな影響を与えることだと思います。

もちろん我々のビジネス的な観点からもうれしいことですが、そういう影響を与えられているという実感が私に満足感を与えてくれます。

──日本に進出する計画はありますか。

いつかしたいですね。日本のブランドも、信頼できて責任感を持ったアジア、特に東南アジアや南アジアの製造業と組むことは利益になると思います。

──あなたがわくわくする未来を教えてください。

誰もが服を着ますよね。ファッション服飾業界は巨大産業で、そこにはたくさんの問題があります。仲介業者が多く、不公平な商習慣が多く残っています。私のビジョンは、全てのファッション業界の事業者にZilingoを使ってもらうことです。いまの100倍の規模でインパクトを与えたい。まだまだ道のりは長く、1%も届いていませんが、いつかファッション業界のサプライチェーンを完全に変容させたいですね。


Ankiti Bose(アンキティ・ボーズ)◎Zilingoの共同創業者兼CEO。ムンバイのセント・ザビエル大学で数学、経済学を学んだ後、大手コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。米キャピタル・ベンチャーのセコイアキャピタルで投資アナリストとして勤務。2015年4月から現職。

構成=成相通子 イラストレーション=Willa Gebbie

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