5. 教育を受けている
ミレニアル世代は最も教育を受け、知識のある世代だといわれている。高等教育を受ける機会を与えられており、学ぶことに意欲的だ。また、この世代の教育水準の向上には、学生ローンが果たした役割も大きい。
米調査機関のピュー・リサーチ・センターによると、ミレニアル世代の63%が大学教育を重要なものと考え、実際に受けたいと考えている。すでにこの世代の19%が大卒者であり、44%が在学中だ。
6. 健康志向である
ミレニアル世代は、ファストフードより健康的な食事を好む。およそ8割が、長寿と健康の鍵を握るのは健康的な食事だと考えている。ワークライフバランスを最も重視する世代でもある。
ミレニアル世代がこれまでになく健康志向だといわれるのは、体のために食べるべきものや、避けるべき行動などについての情報がオンラインで簡単に入手可能になったためだ。
7. お金に対する意識が高い
ミレニアル世代は両親の世代より収入が20%少ない。低収入であることはこの世代の不動産の所有率を低下させ、ベビーブーマー世代(1946~1964年生まれ)を下回る水準にしている。これは、自動車を購入せずに配車サービスなどを利用するといった「シェアリングエコノミー」が拡大する一因にもなっている。
低収入であることから、ミレニアル世代の多くが貯蓄に力を入れている。バンク・オブ・アメリカが行った調査によると、23~37歳の16%が、すでに老後のために10万ドル(約1070万円)を貯めているという。
また、ミレニアル世代は社会的責任投資(SRI)やインパクト投資(グリーン投資)に積極的だ。世界にプラスの影響を与えている企業に投資している。
8. 精神性に対する意識が高い
バージニア大学のマシュー・ヘッドストロム准教授(宗教学)は、ミレニアル世代は年上の世代よりも、精神意識が高いと指摘する。平等の精神を持つことや、地球を救うための目標に向けて協力し合おうという考え方は、この世代の精神意識に基づいたものだという。
彼らは組織宗教よりも精神性に共感を持ち、宗教より人権を信じている。ピュー・リサーチ・センターが2015年に行った調査によると、34%が信仰する宗教はないと答えた。全ての人間は平等だと信じており、性別や人種、宗教、政治的志向にかかわらず、助け合うことに深い心のつながりを感じる。