仕事で異性を避ける男性たち 女性が必要なアドバイスを得る方法

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シェリル・サンドバーグらが設立した団体「LeanIn.Org」が最近行ったアンケート調査によると、男性管理職の60%が女性のメンターとなったり、女性と協働したりするのに居心地の悪さを感じているという。この割合は、前年の調査よりも14ポイントアップしている。私は当時の記事で、#MeToo運動の余波で男性が女性を避けるようになっている中、女性がすべきことについて書いた。

昨年の記事でも論じたように、相手が社会的状況に神経質になっていたとしても、周囲とのネットワークを築き、同僚から学ぶ機会を自分から戦略的に作ることは、今も重要だ。しかし、男性リーダーが女性とのつながりに消極的であったり、あるいは女性リーダーも他の女性と距離を置きたがっていたりする場合であっても、そうした人々から学ぶ方法はある。以下の3つのヒントを参考に、自分で自分のメンターとなり、他のリーダーたちから学びを得よう。

1. リーダーの行動を観察する

人の働く姿からは、多くを学べる。例えば、会議室へ入ってくる姿、自己紹介のし方、人々の管理方法などを観察しよう。アドバイスが欲しい分野がどんなものであっても、その人を観察しよう(ただ、相手の邪魔をしてはいけないので、遠くから観察すること)。意図的かつしっかりと、その人の言動に気を配る。「行動は言葉より雄弁」なのだから。

2. 観察した結果を吟味する

その人の行動を観察したら、そこで自分が見たものについて、文章に書き出して考えよう。自分が良いと思った行動や、ある状況で予想外にも行動を起こさなかったことについて考える。自分が同じことをしようとしても何らかの能力不足でできないのなら、その分野を改善させる方法を考えよう。

メンタリングとは学ぶことであり、学びには努力が必要だ。学びを得るためには、時間をかけて学んだ内容を消化し、自分に応用して社会人として成長するにはどうすればいいかを考える必要がある。

3. その人について周囲に聞く

人の成功について学ぶもうひとつの方法は、手本としたい人を知る同僚に聞いてみることだ。自分がその人にあこがれていることを明かした上で、その人に成功をもたらした特性やスキル、習慣に気付いたことがあるかを尋ねよう。その人が自分の見えないところでしていることがあるかもしれない。他の人に聞くことで、そうした部分に光をあてよう。

社会人として成長するためには、間接的でも良いので他人から学ぶ必要がある。職場でのその人の行動を観察することで、学びを得られる。#MeToo時代の中で女性を支援することにためらいを感じる男性は増えており、そうした男性からの支援を待っているだけではいけない。自分の目と耳、そして頭を使って、自分で自分を支援しよう。

編集=遠藤宗生

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