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2015.03.20 10:00

面接で聞かれる10のバカげた質問とその模範解答

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エリス・チェース氏は人材派遣ビジネスに36年間関わってきた。チェース・マンハッタン銀行人事部などへの勤務を経て独立した氏はこれまで、あらゆる業種向けの面接指導をしてきた。そんなチェース氏に「面接でよく聞かれるバカげた質問とその模範回答」を訪ね、その具体例を以下に列挙してみた。

1. 仕事で好きじゃない点は?
こう答えてみよう。「大量の仕事を抱えている時、新たな業務を押し付けられるのは決して気分の良いものではありません」。続けて「時間をコントロールすること、優先順位をつけることで多すぎる仕事もうまくこなせるようになった」と。

そして、「やることが多すぎてもパニックを起こさず、集中して仕事をこなせるようになった」と面接官にアピールするのだ。「新しい課題に立ち向かう時は、まずは苦手意識を克服するのが重要だと学んだ」と付け加えることも忘れないように。

2. 仕事中に気分を害してしまうことは?
例えば「長くつまらない会議」はいい例だ。しかし、あなたは会議を通じ、自分が関わっている組織の詳細をよりよく理解できる人物だという点をアピールしよう。仮に他のメンバーの話が長く退屈でも、その中から価値ある情報を発見できるという考え方を表明してみよう。

3. これまでのキャリアで、最も辛かった時期のことを教えてください。
新しいテクノロジーの使い方を覚えた直後に、さらに新しいテクノロジーを学ばねばならない状況になった時のことを話すとよい。最初は億劫だったが、後戻りはできないことを認識し、それなら時代に早くついて行かなくては、と心を入れ換えた。さらに、同じ悩みを抱えている人物は誰か。読むべき文献や頼るべきリソースは何かということにも、考えが及ぶようになったといった体験談を語ろう。

4. もし、夕食の席に歴史上の人物を呼べるとしたら、誰を呼びますか?
志望する企業に関連する業界の人物の名を挙げよう。金融や投資関係ならウォーレン・バフェット氏、デイヴィッド・ロックフェラー氏や、70年代にニューヨークの金融危機を救った元シティコープ CEOのウォルター・リストン氏もいいだろう。
IT関係なら、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが手堅いところ。心の底から会いたい歴史上の人物がいても、関係の無い業界の人物は選ばず、あくまでもその業界に関連する人物に的をしぼることが大切だ。

5.あなたの初恋について話してください
これは、私のクライアントの一人が、最近面接で投げかけられた質問だ。この手の質問にはヒネリを効かせた対応を返すのがベスト。マーケティングの世界で働く彼女の場合は、20代の駆け出しの頃、担当した商品をアピールする方法を考えることが、いかに挑戦しがいのある面白い仕事だったかを熱っぽく語った。彼女は初恋を「仕事への恋」に応用して返答したのだ。

6. サイズは重要だと思いますか?
非常に漠然とした話だが、実際にこんな質問をされる場合があるらしい。具体的には「規模の違う3大学が共同事業を行う場合に、サイズは重要だと思うか」というような問いかけ。
こんな場合は、直接その質問に回答するのではなく「各大学の代表者3人は、どんな雰囲気の中で仕事をしているのか、その力関係はどうなっているのかを知る必要があります」といった答が望ましい。コンサルタント会社のマッキンゼーも、面接の場でケーススタディ的な質問をすることで有名だ。例えば「飛行機の中にテニスボールは何個入ると思いますか?」。こういう場合は、答えを知るためにどんな情報が必要なのかを説明するのが正しい。

7. 子供を持つ予定はありますか?
妊娠中の女性に対する差別を禁止する法律に触れるかもしれないが、実際このような質問をする会社が存在する。正しい答え方はこうだ。「今の時点ではありません」。既に子供がいる場合は、子供を預けられる場所を確保しており、仕事に支障をきたさない用意が出来ていることを伝えよう。

8. 結婚はする予定ですか?
これも失礼な質問だが、女性に対してこの質問をする会社が実際に存在する。正しい答え方は「もしもいい人が現れたら」。

9. 5年後、あなたはどうなっていると思いますか?
「仕事で嫌いなことは何か」といったような否定的な質問と同様、ストレートに答えるのは危険な質問。「この仕事を2、3年やった後、コンサルタントになりたい」などと具体的なプランを話すのも好ましくない。「この仕事は、今まで私が学んできた全てのスキルを生かせる最高の仕事です。どんどんスキルアップしていきたいですし、この仕事なら、一生続けられるんじゃないかと思います」といった回答がベストだ。

10. 成功の色は何色だと思う?
こんな質問をする人がいるなんて信じられないだろうが、チェース氏によると「今まで何回も耳にしてきた」という。正しい答えは「アメリカの紙幣の色である緑色だと思います。会社が高い収益を上げているということを意味するからです」。非営利団体やマーケティング関連の会社なら「強い印象を残していることを意味する赤です」といった答え方もありだろう。

文=スーザン・アダムス(Forbes)/ 編集=上田裕資

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