「日本の写真家にチャンスを与えたい」親日家CEOがアワードに込めた思い

World Photography Organisationの創設者/CEO スコット・グレイ(Scott Gray)氏


多くの奇跡に気づかされるのも写真展の魅力

ふたつめの目的は「写真家にチャンスを与えること」である。

写真家が世界にもたらす影響は大きい。そんな彼らの存在を支援するのが自身の役目だとグレイ氏は話した。特に日本は、世界的に見ると国際コンテストへの応募数が少なく、写真家の活躍機会の損失を懸念している。

親日家である彼は、日本の写真家が持つ独特のユーモアやセンスを高く評価している。

「長い歴史や独自の文化の影響か、日本の写真家の作品にはいつも独自性を感じる。このテイストをもっと世界の多くの人々に感じてもらいたい」と語った。

写真家は、世界のあらゆる問題や存在を視覚的に表現できる貴重な存在である。写真によって環境問題や貧困問題、気づかなかった世界の死角を知ることができる。インフルエンサーでもある写真家をこれからもサポートし続けたい。グレイ氏は、何度も視聴者にこう伝えた。

冒頭で紹介した「SWPA受賞作品展」の連動企画として、6月7日から20日まで「ソニーイメージングギャラリー(銀座四丁目)」にて「Evolution / Belong ソニーワールドフォトグラフィーアワード2019学生部門受賞作品展」が開催されている。

文=裵麗善(ぺ・リョソン)

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