ニールによると、犬の世話をすることで関係性に対する責任感が養われ、強いリーダーシップにつながるスキルが磨かれるという。では具体的に、犬を飼うことが良きリーダーとなることにどう結びつくのか? それは、以下の5つの資質を伸ばすことにつながるのだという。
・思いやり
子どもを育てるのと同様、犬を飼うにも思いやりが必要だ。犬のニーズすべてを満たす責任を果たすためには、その犬のことを本当に愛し、気にかけていなければいけない。犬の世話を通じ、相手に共感する気持ちが育つ。これは偉大なリーダーであれば誰にでも備わる資質のひとつだ。
・約束の実行
毎日餌を与えたり散歩に連れて行ったりと、犬の世話には時間と献身が必要だ。犬を常に健康に保つための努力は欠かせない。これを通じ、責任や約束を一貫して果たすことを学べる。責任や約束を果たす人は職場で歓迎され、報酬を受けられる。起業は献身的な従業員を高く評価するものだ。
・規律
犬のしつけを通じ、チームに力を与えてメンバーのパフォーマンスを最大限引き出す能力を育てられる。ポジティブなアプローチを通じて犬に行儀を良くさせるのと同じように、部下たちのやる気を起こさせる方法を考えられる。犬のしつけを通じ、強いリーダーシップに必要なレベルまで規律を高められるのだ。
・耳を傾け、理解する
飼い主の多くは、犬を人生のパートナーとして考えている。その理由のひとつは、犬が聞き上手だからだ。人々に最も愛されている犬の特性のひとつは、言葉は話せないものの、まるで自分の話を聞いてくれているように感じること。つまり、良い聞き手となれば、人に喜んでもらえるということだ。「優れたリーダーは誰でも、飼い犬から学ぶべき。人の感情やその流れをよりよく理解するため、相手の話にもっと耳を傾け、その時々の瞬間に心を向けるべきだ」とニールは言う。