ニュースサイトPatently Appleが掲載した記事で、米国特許商標局が5月28日、アップルが出願した「電子機器向けの折りたたみ可能なカバーとディスプレイ」の特許を承認したことが明らかになった。
アップルは折り曲げ可能な画面を、強度を高めたガラスやサファイア製の素材でカバーしたフレキシブルディスプレイの開発を進めていることが、特許資料から読み取れる。このアプローチは、カバー部分にプラスティック製パネルのみを用いたサムスンやファーウェイの製品から一歩進化したものといえる。
また、サムスンの折りたたみ式端末には欠陥があったことが既に報じられている。
さらに、アップルの折りたたみ式端末はデュアル式、もしくはトリプル式の折りたたみデバイスになる点が、競合の製品とは大きく異なっている。
アップルが折りたたみ式端末の製造に意欲を燃やすことに疑問を感じる人も多いが、同社は昨年からこのカテゴリで複数の特許を出願している。その中には、ディスプレイを内部から温めることで破損を防ぐというユニークなものもあった。
アップルは新たなカテゴリに競合より一歩遅れて参入することで知られるが、同社は今回も同じアプローチで、他社よりも完成度の高いプロダクトのリリースを目指している。
気の早いアップルファンたちが「iPhone Fold」と呼ぶこのデバイスは、いつリリースされるのだろう? 2019年の新型iPhoneは残念ながら、退屈な製品になることがほぼ確定的だが、2020年には大きな刷新が見込まれている。アップルが、その頃までには折りたたみ式端末の発売に向けたスケジュールを公開することを期待したい。