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2019.05.15 06:00

ホテルと民泊の境界線があいまいに エアビーとマリオットの戦略

AlesiaKan / shutterstock.com

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高度カスタマイズ時代の到来を受け、ホテルの定義が変化したことは驚きではないだろう。旅行客がさらなる多様性や選択肢を期待し、エアビーアンドビーのような企業が従来型ホテルのビジネスモデルの破壊を続ける中、ホスピタリティー業界は独自の変化を遂げてきた。
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この分野で最近変化があったのはニューヨーク市だ。エアビーアンドビーは、不動産企業のRXRリアリティー(RXR Reality)と協業し、ロックフェラー・プラザ75番地の32階建て建物の10階分を宿泊施設としてオープンさせ、大胆な動きでホテル業界に進出した。

RXRのスコット・レクラー会長兼最高経営責任者(CEO)は報道発表で「ビジネスのための旅と余暇の旅の境界線がますますあいまいになる中、RXRとエアビーアンドビーは、宿泊客がロックフェラー・センター中心の動的で活気あるコミュニティーにどっぷり漬かれるような旅体験を提供している。これは、現在市場で提供されているどのような経験とも大きく異なるものだ」と述べた。

エアビーアンドビーは3月、予約サイトのホテルトゥナイト(HotelTonight)を買収した。同社は報道発表によると、この動きを「宿泊先や活動内容、アクセス方法を全て1つの場所にまとめたエンド・ツー・エンドの旅行サイトを構築する活動」における一つのステップだと説明している。
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エアビーアンドビーのグレッグ・グリーリー住宅担当社長は「旅の予約をするのが1年前であれ前日であれ、エアビーアンドビーが旅行客にとって旅の全てを計画する場所になることを望んでいる」と語った。

エアビーアンドビーは、ホテル業界に既に絶大な影響を与えている。ハーバード・ビジネス・スクールの研究者らによる2018年発表の調査によると、同社の市場シェアが高い米国の都市トップ10では、同社の参入によりホテルの宿泊予約が1.3%低下し、ホテル売り上げには1.5%の損失が生じたことが示されている。
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翻訳・編集=出田静

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