・Slack参加前でも、メールで会話の内容が共有可能に
・ルーティンワークの自動化を実現する「Workflow Builder」の提供
・エンタープライズ版を契約している企業にも「共有チャンネル」を提供
・検索機能の拡充
・Office 365やG Suiteカレンダーとのスマート統合機能
それぞれ、どういったものか。順を追って詳細を説明していく。
メールの受信フォルダから、Slackでのメッセージが閲覧可能に
Slack CPOのTamar Yehoshua
メールで送られてきた内容を社内のメンバーに共有する際、これまでは転送するか、スクショしてSlack上に貼り付けるしかなかった。
そうした状況に、Slack CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)のTamar Yehoshuaは「メールでのやり取りは非常に断片的で、自分が送ったものしか見えない。情報は誰でも見えるようにすべき」とメールベースにおけるコミュニケーションの課題を口にする。
そんな課題を解決すべく、Slackが最近リリースしたのがMicrosoft OutlookとGmailとの連携を可能にするアドインだ。
これをインストールしておけば、受信トレイから直接Slackの各チャンネルやダイレクトメッセージ(以下、DM)にメール(添付ファイルと共に)を送信できる。
今回、Frontiers 2019で新たに発表された機能は、チャンネル内でメンションされた会話の内容やDMの内容がメールの受信フォルダで確認できるというもの。前述したアドインとは、逆の発想の機能と言っていいだろう。
想定される利用シーンは、入社することは決まっているが、まだSlackのアカウントを持っていないメンバーとコミュニケーションしたいときだという。従来であれば、メールでしかコミュニケーションすることができなかったが、管理者が仮のアカウントでメールアドレスを紐づければ、Slackとメールの間でシームレスなコミュニケーションが可能となる。
すでにSlackを使っているメンバーはSlack上でメンションを飛ばしたり、DMを送ったりするだけでいい。またSlackのアカウントを持っていないメンバーは受信フォルダから内容を確認でき、入社してSlackのアカウントを持ったら、これまでのやり取りした会話の内容や情報がすべて閲覧できる。情報共有の手間もいらない。
この機能はすでに提供開始しているが、すべての組織が利用できるようになるには数ヶ月先になる見込みとのこと。また近い将来、メールの受信フォルダからSlackに返信できるようにする機能も追加予定だという。