ディズニーがコンテンツの量を手っ取り早く増やすには、より多様なクリエイターを招き入れることが一番だ。アップルは2018年6月、オプラ・ウィンフリーとパートナーシップを締結した。
ネットフリックスも、黒人のコンテンツ・クリエイターと数百万ドル規模の契約を結んでおり、オバマ元大統領夫妻、プロデューサーのケニア・バリスやションダ・ライムズなどの顔触れが並ぶ。
そして言うまでもなく、アマゾンは黒人オーディエンスの獲得に本格的に乗り出すべく、コメディアンで映画監督でもあるジョーダン・ピール率いる制作会社Monkeypawと契約した。
ストリーミングサービスは、従来のテレビよりもはるかに幅広い視聴者にリーチできる。黒人プロデューサーやクリエイターたちの力を借りれば、得るものは多い。
ネットフリックスは、ストリーミングサービス業界を牽引する立場にあるが、一方のディズニーは潤沢な資金があるため、容易に首位を狙える可能性もある。
ディズニーはさらに、かなり安定した収入源を持つ。
「スター・ウォーズ」シリーズや、マーベル・スタジオの「ブラックパンサー」「キャプテン・マーベル」「アベンジャーズ」などはどれも、世界全体で数十億ドル規模の売上を誇るコンテンツだ。加えて、ディズニーのテーマパークも世界各地にある。
ストリーミングサービスが続々と誕生する中で、ディズニーは、動画配信サービス「Hulu」株式を60%所有して優位に立とうとしてきた。
その結果、ケーブルテレビ最大手コムキャストとメディア大手のタイム・ワーナーは少数株主となり、出資比率はそれぞれ30%と10%となった。
ディズニーは、自社サービスの会員を増やすだけでなく、Huluに対する支配力拡大をテコにして、現在2000万人いるHuluの会員数を増やす必要が出てくる。
Disney+は2019年11月12日にサービスを開始する。みなさんはどのサービスを利用するだろうか?