1. たるみを正す
インスタグラムのファッション提携責任者、エバ・チェンは、ポッドキャスト「セカンド・ライフ」でのインタビューで、キャリア初期で突出した仕事ぶりを見せる方法のひとつとして、組織の「たるみ」を正すことを勧めている。
チェンは、女性誌ハーパーズ バザーのインターンとしてファッション業界入りをした。「インターンシップは本当に面白かった。上司が『自分たちは〇と〇、〇に手が付けられていない』といったヒントを無意識にこぼして、その夏のインターンだった私は『なんでこれをまだ誰もやっていないのか』と思って自分でやることにした」
「これは私があの夏、そして人生で学んだ教訓の一つ。『どうやって目立てばいいのか』とよく相談されるが、私の答えは『誰もやりたがらないことをする』というもの。何かを頼まれるのを待つのではなく、役立つ人になること」
2. 批判はいさぎよく受け入れる
ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオは、フィードバックに関する細やかで一貫した哲学で有名だ。ダリオは組織心理学者アダム・グラントのポッドキャスト「ワークライフ」で、その考え方を紹介している。
「失敗にうまく対処する人は、成功者よりも大きな尊敬を集める」とダリオは説明。グラントはダリオの考え方を簡単にまとめ、「誰かがあなたにフィードバックする時、その人はあなたに対する評価を既に終えている。なので、頭に置いておくべきことは、相手が主に判断しようとしているのは、あなたがそれを受け入れられるか、それとも反論するかどうかということ」と述べた。
3. 優先順位を付ける
スティーブ・ジョブズが1997年にアップルに復帰した際、会社は巨額の損失を出す危機的状況にあった。ジョブズはアップルが発売した全製品を見直し、うち70%の製造を停止して残る4つのコンピューター製品のみに集中させることを決めた。品質とイノベーションに焦点を絞ったジョブズの戦略は功を奏した。
ジョブズの名言の一つに、「何をしないかを決めることは、何をするか決めるのと同じぐらい重要だ。これは企業についても、商品についても同じ」というものがある。これは従業員にとっても同じだ。仕事で頭角を現したいのなら、自分や上司の1日の中で最も大きな違いを生み出せる仕事は何なのかを知っておけば、職場で確実に一目置かれる存在になれる。