この機能の狙いはフェイスブックの利用者らに、タイムラインの表示メカニズムを教えることにある。また、各ユーザーのコンテンツに対するコントロール権を高める効果も期待できる。フェイスブックが投稿の表示順位に関わる情報を開示するのは、今回が初めてだ。
フェイスブックは2014年に広告が表示された理由を教える「Why am I seeing this ad?(この広告が表示されている理由)」機能を導入したが、この機能にも改善が加えられる。Sethuramanによると、同社は過去数年間でユーザーから受け取ったフィードバックを活かし、広告の表示メカニズムについて、より多くの情報を開示するという。
現状では広告表示の理由として、そのユーザーの属性や興味、サイトの訪問履歴があげられているが、今後はさらに詳細な情報を公開する。広告が表示されている理由は、現状で各広告のボタンから確認可能だが、今後は友達やグループからの投稿にも、情報開示のためのメニューが設置される。
「この投稿が表示される理由」は今後、各投稿の右上のドロップダウンメニューから確認可能になる。そこでは、各ユーザーのフェイスブックの利用履歴が、ニュースフィードの表示順位にどのような影響を及ぼしているかが開示される。例えば、最近友達になった人からの投稿や、新たに参加したグループからの投稿は優先的に表示される。
また、特定のユーザーの投稿に「いいね」をする頻度や、動画や写真などの特定の種類のコンテンツに対するリアクションの頻度が、投稿の表示順に影響を与える要素になるという。
「この投稿が表示される理由」は既に導入が進んでおり、5月中旬までにすべてのユーザーが利用可能になる。