そんな人に一度はチェックしてほしいのが、ホテルの比較検索・予約売買サービスの「Cansell」だ。3月27日、「Cansell」が初の海外展開を発表。これまで国内のホテル限定だったホテルの比較検索・販売がアメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダのホテルでも可能になった。
5カ国のホテルで最安値検索・キャンセルが可能に
「Cansell」は、ホテルの予約費用の比較検索や、急に行けなくなった予約を販売・買取できるサービス。サイトの検索欄に目的地を入力するだけで、Booking.comなど複数の予約サイトやCansellに出品された予約の中から、最も安く宿泊できるプランを教えてくれる。
ここに出品されているのは、ほかの宿泊客がキャンセルした宿泊予約。誰かが一度行けなくなった予約なので、一般的なプランよりも安い値段で買い取ることができる。名義の変更などもCansellが代行してくれるため、煩雑な手続きも必要ない。
買取とは逆に、予定が合わなくなった宿泊予約の販売も可能だ。この場合もホテルに連絡する必要は一切なく、ホテルの予約メールをCansellに転送するだけで出品が完了する。
こうしたサービスは、ホテル業界を悩ませる「突然の予約キャンセル」「高額転売」問題への解決策としても注目されている。また、Cansellでは宿泊施設向けには無断キャンセル時のキャンセル料を保証する「Cansell パートナープログラム」も実施。日本旅館協会の推薦プログラムに認定されるなど、宿泊業界からの信頼も高まっている。
今回、これまで国内ホテルのみだった取引対象が、国外のホテルに拡大したと発表された。まず利用できるのは、値段の比較検索。最安値を探すのが面倒な海外ホテルの検索を一括で完了できる。すでに150万軒以上の海外ホテルで利用可能だ。
また、キャンセル・出品できるホテルの範囲も拡大。日本のほか、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダの計5カ国での予約を出品可能になった。手続きの手順がわかりづらい海外ホテルのキャンセルを、ホテルに連絡することなしに済ませることができる。予約の購入は、どの国からでも可能だ。
今後も、Cansellはより強力にグローバル対応を進めていく。英語をはじめとした多言語でサイトを利用できるようにし、2019年内には世界20カ国のホテルをサービスの対象にする予定だという。
サービスを運営するCansell代表取締役の山下恭平は、今回の発表について、「Cansellは日本の宿泊業界の発展に貢献し、人に必要とされるサービスにすることを目指して事業を展開してきました。いまは、目指していたものが着実に形になっていることへの手応えを感じています。
海外にも、Cansellと同様のサービスはほとんど存在しません。訪日外国人の増加は続いており、今年はラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック、そして2025年には大阪万博と、日本の観光産業はこれからどんどん盛り上がっていきます。そんな時になくてはならないサービスして、エアビーアンドビーやウーバーのように世界中の人たちが利用する、日本発のグローバルサービスになれるよう頑張っていきます」とコメントした。