テンセントは出資先の中国企業を、昨年から相次いで米国市場でIPOさせており、いずれも成功を収めている。その例にあげられるのが、ファッションサイトのMogu(蘑菇)や、ニュースアプリのQutoutiao(趣头条)、EV(電気自動車)メーカーのNIOなどだ。
また、テンセントの音楽部門のTME(Tencent Music Entertainment)も12月にNY市場に上場を果たしていた。
テンセントの創業者でCEOのポニー・マー(馬化騰)は中国でトップの富豪で、彼の資産額は390億ドル(約4.3兆円)近くに及んでいる。
Futu Holdingsは今回の上場により、約9000万ドル(約100億円)を調達した。同社株の45%をCEOのLeaf Liが保有しており、Liの持ち株の資産価値は現在約7億5000万ドル相当と試算される。Futu Holdingsの発行株式の34%をテンセントが保有している。
Liはテンセントの元幹部で、マルチメディア部門やイノベーション部門を統括していた。テンセントの公式サイトの情報では、Liは2000年に18番目の社員としてテンセントに加わった。